| News | 2000年9月29日 11:49 PM 更新 |
Pentium 4の出荷は予定通り……か？
チップセットが原因でPentium 4の出荷が遅れるという話（8月1日の記事を参照）が現実味を帯びてきた。米国のIT関連ニュースサイト「CNET」は，9月28日付けで「Pentium 4の出荷は予定より3週間遅れる」という内容の記事を掲載。出荷が11月後半にずれ込む可能性を指摘した。
CNETの報道はPCメーカーからの情報をもとにしたもので，Intelは当初10月30日を出荷日に設定していたが，後からこれを3週間延期したという。これに対してインテル広報は「Pentium 4の出荷時期は，当初から年内と言っている。第4四半期中には発表する予定だ」とコメントした。しかし，3週間遅れても年内は年内。インテルは出荷日を公表していないため，たとえ変更されても「第4四半期中」という約束は守られることになる。
一方でインテルは，「Pentium 4は全く新しいプラットフォーム。市場に出してもよい（問題のない）状態で出荷する」と言う。Pentium III/1.13GHzでリコールという憂き目にあった同社が，これまでより慎重になったとしても不思議はない。
3週間という時差は，通常ならそれほど問題にはならない。あるアナリストは「3週間後に出荷できるのなら，トラブルは軽微であり，解決法も分かっているはず。特に問題視する必要はない」と話す。しかし，日本では年末のボーナス商戦，米国でもクリスマスのホリデーシーズンを控えた時期とあっては話は別。あるいは，Pentium III/1GHz出荷当初のように，日本市場への出荷割当が極端に少なくなる可能性も否定できないだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。