News | 2000年10月3日 11:59 PM 更新 |
三洋電機が,同社初の携帯情報端末を開発中だ。CEATEC JAPANの同社ブースには,英Symbianの「EPOC」を搭載したPDAが展示されている。
三洋では「あくまでコンセプト商品であり,製品化は未定」と話しているが,展示機は実際に動作しており,完成度も高い。また,「EPOCは独自に日本語化した」(同社)という力の入れ方をみても,実際の商品が店頭に並ぶ日もそう遠くないように思える。
本体はPalmデバイスやPocket PCと同じ縦型だが,前面に操作ボタンはない。左側面にジョグダイヤルを搭載しており,ほとんどの操作は,このダイヤルとペンを使って行う。また上面にはMMCスロットとUSB端子が設けられ,音楽再生やPCとのリンクも可能になる予定だ。ディスプレイは,240×320ピクセルの3.8型STNカラー液晶。
しかし,三洋電機によると,このPDAを製品化するには,まだいくつかの課題が残されているという。1つは,最近では必須となった携帯電話などとのリンク手段。もう1つは,試作機に使用したリチウムポリマー電池が高価であることだ。「安価なリチウムイオンを使用できるよう,調整中だ」(同社)。
なお,今回同社ブースには,5色のカラーバリエーションが展示されているが,こちらも「来場者の反応をみるために作った試作品」とのこと。デザインや色も全く未定だ。
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