News | 2000年10月23日 09:10 PM 更新 |
東京放送(TBS)は10月23日,同社のショッピングサイト「i shop」を10月25日にリニューアルすると発表した。新サイトは,TV番組とリアルタイムで連動するショッピングコーナーを設けるほか,番組関連グッズに加え一般商品の販売も拡充する。TBSでは,こうしたサービスをBS/CSデジタル放送に先駆けて実施することで,将来の成長が見込まれる番組連動型ECのノウハウを蓄積したい考えだ。
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リニューアルしたi shopのトップページ |
今回のリニューアルの目玉として用意されるTV番組連動型のショッピングコーナーは,特定の番組の放映時間になると,トップページの構成が変わり,番組中で紹介される商品の紹介ページへの入口が表示されるというもの。当初は「ジャスト」「王様のブランチ」「特選名品館」の3番組に連動する。
現在は番組関連グッズが売上の半分を占めているが,リニューアル後は食料品や家電など,一般商品の販売も強化。イメージガール「iGirl」にタレントの田中恵理さんを起用,女性向けにコメント入りで商品を推薦する。また番組に登場するキャラクターをユーザーが選択し,Tシャツやマグカップにプリントして購入できる「キャラP」サービスも同時スタート。11月下旬にはグリーティングカード作成サービスも開始する予定だ。
TBSのi shopは昨年9月にスタート。TV番組関連グッズを中心に,月間約1000万円の売上があるという。「ネットユーザーがWebで商品を見て購入するのに加え,番組を見てからネットで商品を購入するユーザーが増えている。ネットは決済手段の1つになってきているようだ」(TBS)。
12月にスタートするデジタル放送ではデータの送受信もでき,双方向性の高い番組制作が可能になる。そのため放送各社では,家庭用デジタルTVを将来のECの主役として期待しており,コンテンツ制作や主導権をめぐる争いが活発化している。10月23日にはTBSも参加する蓄積型データ放送の企画会社「イー・ピー・エフ・ネット」の設立が発表されている(本日の記事参照)。
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iGirlに選ばれた田中恵理さんは,今年3月まで「王様のブランチ」のレギュラー(BRAN-KO)だった。抱負は「打倒ネットアイドル。水着もOKです」 |
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