| News | 2000年10月25日 09:37 PM 更新 |
リキッド，前社長が監禁，暴行容疑で逮捕，会社存続の危機に直面
暴力団関係者との交際が報道されていたリキッドオーディオの元社長の大神田正文氏が監禁，または強盗容疑で逮捕された。
リキッドオーディオ・ジャパン(4740)の元社長の大神田正文氏が監禁，または強盗容疑で逮捕された。
以前から，同社に対しては，大神田氏や一部株主と暴力団関係者との交際が報道されていたが，それを裏付けるかたちとなっており，業績に対する影響が懸念される。
昨年6月に当時リキッドオーディオ・ジャパンの取締役だった男性の渡米を阻止するために暴行を加え，2日間以上にわたり監禁した疑い。また，監禁中に現金などの金品を奪った強盗の疑いもかけられている。16時から開いた記者会見で同社のアブラモフ社長は「大神田氏はすでに社長を退任しており，同社とは一切関係ないのでコメントする立場にはない。私の社長就任はあくまでも成長ステージが変わったことによるもの。就任して日が浅いので気を引き締めていきたい」と話している。
同社では，社長が委員長をつとめる調査委員会を設置し，事実関係の把握にあたる方針だ。
すでに，アブラモフ社長は米リキッド社に対し，事件の内容を報告。25日の17時時点で米社からの連絡や指示は確認していない。
同社の社員によると，「通信社からの一報で知ったが，寝水に耳のこと。現在，事態の把握につとめているが，前社長が逮捕されると事前に分かったいたから，トップの交代があったわけではない。しかし，会社存続の危機と認識はしている」という。
昼過ぎには取引先や株主からの問い合わせが殺到。さらに，約10名の捜査員が同社の家宅捜索を実施し，関係書類などを押収するなど，社内は騒然とした空気に包まれている模様。
これにより，リキッドオーディオ・ジャパンの株価は急落。終値は5万円安（-12.17%）の36万1000円。
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リキッドオーディオ・ジャパン
[林田英樹， ITmedia]
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