News | 2000年11月6日 11:51 PM 更新 |
ノヴァは11月6日に,HPSG理論(語彙理論)に基づく英日機械翻訳エンジン「HPSGカスタム」の開発に成功したと発表した。
同システムは,文法規制や生成情報をシステム内のものとせず,辞書の各単語に記述された「前後に登場する語との解析情報や生成情報」をベースに原文を解析し,ターゲット文を生成するのが特徴。これにより,規則を逸脱するような単語が出現しても,ユーザーはその単語の振る舞いに関して,「前後に登場する語との解析情報や生成情報」を辞書に記述することができ,次回からシステムは正しく解析できるようになるという。翻訳の精度を向上させる手段であると同時に,ユーザーによるカスタマイズの範囲を飛躍的に広げることを狙ったものであり,システムとユーザーが一体となって「使える機械翻訳システム」を作り上げることを企図したものだという。
HPSGカスタムを搭載した翻訳ソフトは2001年春に発売される予定。
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