News 2000年11月7日 06:51 PM 更新

ネット携帯でPC向けWebサイトを閲覧――セーバーの「mini-it」

セーバーは12月24日より,iモード端末などでPC向けのWebサイトを閲覧できるゲートウェイサービス「mini-it」を開始する。

 セーバーは12月24日より,iモード/J-スカイ/EZweb対応の携帯電話で,PC向けに作成されたWebサイトを閲覧できるサービス「mini-it」を開始する。これは,HTMLで記述されたWebサイトを,携帯電話ブラウザで表示できるようにCHTML/MML/HDMLに変換するもの。ユーザーは,セーバーが提供するゲートウェイサーバにアクセスして,目的のWebサイトのURLを入力する仕組みになっている。


Webサイトのトップページをキャプチャした図。「本文」をクリックすると,画像リンクならびにテキストが表示される

 mini-itの特徴は,フレームや画像の表示に対応しているほか,アクセスした最初のページを記述言語で生成するのではなく,全体図をイメージとしてキャプチャする点。そのほかの変換サービスでは,PC用のWebサイトをテキストだけで表示するものがほとんどで,レイアウトも確認できるのは珍しい。なお,実際にページを閲覧する際には,レイアウトとは無関係に,画像リンクとテキスト部分だけが表示されるようになっている。

 難点としては,フレームを多様しているページの場合,HTMLソースの順番通りにフレームの内容が表示されるので,目的のコンテンツにたどり着くまでに何回もページを移動しなければならないことがある。また,バナーのリンクも表示してしまうほか,画像に「alt」タグが入っていない場合,何の画像かクリックしてみないと判別できない。

 セーバーによれば,任意のフレームを表示/非表示に設定することや,バナーリンクを外すことは可能だが,すべてのWebサイトについてエディットすることはできないため,この方法はあまり現実的ではないという。なお,テーブルを多様するZDNetにアクセスした場合 ,ページは18分割されてしまった。「Java端末が登場すれば,カーソルを利用したユーザーフレンドリーなインタフェースも実現する」(セーバー)

 mini-itは現在, ベータ版が公開されていている。ただ,現時点では,JPEG表示が可能な携帯電話は,J-スカイ端末のみで,iモード端末では画像を表示することはできない(iモード端末は年末登場予定のJava版でJPEG表示に対応する予定)。またベータ版はEZwebには対応していない。なお,mini-itはサービス開始時は無料となるが,セーバーでは将来的に有料化も検討するとしている。

関連リンク
▼ mini-it(ベータ版)
▼ セーバー

[中村琢磨, ITmedia]

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