News 2000年11月8日 07:24 PM 更新

「キーボードが使えません」は4分の1以下に――NRI調査

NRIが行った情報通信機器の利用動向調査によれば,一般消費者の情報リテラシーは順調に向上しているようだ。

 野村総合研究所(NRI)は11月8日,一般消費者の情報通信機器・関連サービスの利用動向についての調査結果を発表した。これによると,PCが家庭にある割合は50%を超え,PCを利用したことがない人の数は,全体の4分の1以下になったという。NRIでは,全国の15〜59歳の男女2000人を無作為抽出し,今年9月にアンケートを実施。有効回答は1402人だった。調査は今回で8回目となる。

 NRIによれば,自宅でPCを利用している人の割合は32.8%で,この3年間でほぼ倍増。昨年からの増加率は約10ポイントで,特に,10代男性と30代女性の増加が顕著だという。また,「PCを利用したことがなく,キーボードも使えない」という人は減少傾向にあり,3年前はこうした人が60%を占めた50代でも47%と半数を切り,全体では24.1%と4分の1以下になった。「一般消費者の情報リテラシーは順調に向上している」(NRI)

 一方,自宅でインターネットを利用している人の割合は,約1年で9.3ポイント増えて22.8%になった。これに,携帯電話・PHSを使ってインターネットに接続している人を加えると,インターネット利用者は約30%になる。ただし,職場や学校からのアクセスは含まない。

 また,インターネットでショッピングをしたことがある人の割合は7.6%で,そのうちの19.4%が年間5万円以上を消費している。ただし,インターネットで買い物をする際に,個人情報の漏洩について不安を感じている人は,2年前の35.8%から47.1%に増加するなど,セキュリティに関する懸念は強く残っている。

 なおNRIによれば,インターネットの普及などの情報化によって,「つきあいやコミュニケーションがますます活発になると考えている人」は,依然として半数以下で,やや減少傾向にあるという。

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[中村琢磨, ITmedia]

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