News 2000年11月9日 05:28 PM 更新

松下電器のBSデジタル放送受信機に障害,対象は5万6000台

松下が9月に出荷を開始したBSデジタル放送受信機でファームウェアのアップデートができないという不具合が発見された。同社は無償修理に乗り出す。

 松下電器産業は11月9日,同社が9月1日に発売したBSデジタル放送受信機3製品に,ファームウェアをアップデートするための衛星ダウンロード機能に不具合が生じていることを公表した。

 衛星ダウンロード機能は,BSデジタル放送で新しいサービスが開始されたときや,メーカーが機器の機能アップを図る際に,放送電波を使用して受信機のソフトウェアを更新するもの。12月4日からサービスが開始される予定になっている。

 しかし松下によると,同社製品ではソフトウェアのバグにより,衛星ダウンロードサービスの信号を正しくキャッチ出来ないケースがあるという。ダウンロード信号が受信できなかった場合,「メールがあります」のメッセージ(ここまでは正常動作)が,メール開封後もBSデジタル放送チャンネルに切り換えるたびに約5秒間表示されてしまう。該当機種は,チューナー内蔵TVの「TH-36D10」「TH-32D10」,および単体チューナーの「TU-BHD100」。11月1日までに出荷された約5万6000台が対象になる。


松下のBSデジタルチューナー「TU-BHD100」


BSデジタルチューナー内蔵の36型テレビ「TH-36D10」

 松下では,ユーザーに対してメモリカードを用いたソフトウェアの更新作業を行う予定だ。松下製のBSデジタルチューナーには,ソフトウェアアップデート専用のメモリーカードスロットが用意されており,サービスマンが直接,顧客宅に訪問してアップデート作業を行う。「5分程度で作業は完了する」(松下広報)。同社では,12月1日のBSデジタル本放送開始までにすべての作業を完了させる方針だ。

関連リンク
▼ 松下電器産業 TEL(0120)072-612

関連記事
▼ 松下電器がBSデジタル放送対応のTVとチューナーを発売

[芹澤隆徳, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.