News 2000年11月13日 11:35 PM 更新

矢野経済研究所,集合住宅・ホテルでのインターネットニーズ調査結果を公表

 矢野経済研究所は11月13日,集合住宅およびホテルにおけるインターネットニーズ調査の結果を発表した。この調査は,同社が運営するインターネット消費者調査システム「YDS」会員を対象に行ったもの。

 集合住宅におけるインターネットニーズ調査は,マンション居住者を対象に行われた。分譲マンションのユーザーは,生活密着情報や仕事関連,賃貸マンションのユーザーでは趣味などの関心が高い傾向を示し,それぞれの閲覧する傾向が異なったという。また,メールに関しては,分譲マンションユーザーが「ビジネス関係」「家族」でメールのやり取りが多い傾向を示したとのこと。

 インターネットを利用する時間帯は,賃貸マンションユーザーでは60.3%が「深夜(22〜4時)」に利用しており,分譲マンションユーザーでは,深夜に加えて「午前中(4〜12時)」が20.0%と多くなっている。無料インターネット専用端末機を「希望する」が29.3%,「希望しない」が29.3%となっており,分譲マンションユーザーが10ポイント以上,賃貸ユーザーよりも希望する傾向が多いという。

 ホテルにおけるインターネットニーズ調査は,19歳以上の関東・関西在住者を対象に行われた。宿泊目的別でのインターネット端末機(ノートPC,モバイル端末)の所有率は,「仕事」が66.7%,「レジャー」が46.3%,「旅行・観光」が47.1%となった。宿泊先へのインターネット端末機の持参目的は,「友人,知人へ(から)のメール」が55.8%,「会社へ(から)のメール」が15.7%と全体の7割を占め,「情報検索」は20.4%だった。

 また,宿泊先の備え付けインターネット専用端末機を「無料ならば使用」するが68.5%で,宿泊目的別に関係なく「無料ならば使用」する人が多いが,「レジャー」の場合,13.8%が「有料でも使用」すると答えているのに対し,「仕事」では28.2%が「価格次第なのでどちらともいえない」と回答しているとのこと。

 ホテルのインターネット予約経験があるのは25.4%で,予約サイトの種類を性別で見ると,「ホテルのホームページ」が男性56.3%,女性80.6%となる一方で,男性の28.1%は「旅の窓口」を利用していた。宿泊先の情報収集は,「仕事」の場合「インターネット」が46.2%で最も多く,「レジャー」や「旅行・観光」では「事前に本で」が最も多かったという。

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