News 2000年11月20日 11:01 PM 更新

すべての機器にIPを!──「CANON EXPO 2000@TOKYO」開幕

キヤノンの戦略と製品,研究内容を紹介するCANON EXPO 2000@TOKYOが開幕した。主題はイメージングとネットワークの融合だ。

 11月20日から22日まで,東京の新高輪プリンスホテルでキヤノンのCANON EXPO 2000@TOKYOが開催される。ニューヨーク,パリに続いての開催であり,日本では2年ぶりとなる

 開催前に開かれた記者会見では,キヤノンの専務取締役である遠藤一郎氏が「Canon Over IP」というコンセプトを披露した。Canon Over IPとは「キヤノンのさまざまな製品がIPアドレスを持ち,インターネットにつながる」というもの。

 遠藤氏は,これまでのキヤノンの強みであるイメージングを主軸に置きながらも,「イメージング技術をインターネット環境と融合させる」と,ネットワークへの接続を強調する。

 第1段階としてネットワークにつながる製品を開発し,第2段階としてはネットワーク関連のアプリケーションとサービスの開発,第3段階で他社との提携を図っていく。「キヤノン一社では不十分なことが出てくる。技術,事業両方でのアライアンスが重要な要素」(遠藤氏)。実際,同社は11月3日にEricssonとの技術提携を発表している(プレスリリース)。

展示会の中心はイメージングとネットワークの融合

 本展示会が初登場というわけではないが(10月17日の記事参照),Bluetoothを搭載したデジタルカメラやプリンタが数多く展示されていた。


Bluetoothを利用したプリントサーバ。8台までのネットワークを形成できる(ピコネット)。発売は1月くらいを予定しているという

 ネットワークに接続できる機器だけでなく,ネットワーク上で利用するアプリケーションやサービスも,キヤノンは積極的に推し進めていく。


「ユーザーインタフェースカード」と呼ばれる,セットトップボックスなどのリモコン機器(左)。カードを差し込んでアイコンに触れれば,目的のサイトにダイレクトにアクセスできる。カードは低価格なICカードなので目的に沿って準備できる。家庭用ネットワークサーバ「iHS」(右)。フラッシュメモリ経由でデジタルカメラの画像を保存でき,テレビやプリンタ,CD-Rへ出力できる。IEEE 1394やコンポジット端子によって映像の入力も可能だ

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[斎藤健二, ITmedia]

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