News | 2000年12月4日 11:28 PM 更新 |
ソニーは12月4日,インターネットを利用した新しい企業間コミュニケーションサービス「PoP-Sync」(ポップシンク)を発表した。顔写真に情報をリンクさせたサイバー名刺を発行し,興味を持った顧客や企業が容易に情報にアクセスできるようにするのが目的。翌5日からサービスを開始する。
PoP-Syncは,ヴィジョンアーツが開発したIP3技術(3月22日の記事を参照)を応用した企業向けのサービスだ。IP3は,JPEG画像にURLなどの関連情報を埋め込み,専用のブラウザで画像を右クリックするだけで,情報に直接アクセスできるというもの。表示されたメニューから,関連ホームページへのリンクを辿ったり,アプリケーションを起動したりといったことが可能になる。
PoP-Syncの場合,IP3を使ったサイバー名刺「PoP-Sync Card」を発行し,採用企業の顧客に配布する。ソニーがユーザー専用の掲示板(コミュニティスペース)や企業サイト上での名刺交換といった機能を提供し,コミュニケーションを活性化させるしくみだ。例えば,営業マンのPoP-Sinc Cardを顧客に配布することで,担当者の顔を憶えてもらい,また自社のWebページに顧客を誘導することができる。名刺に含まれるデータは,企業毎に一括更新することが可能で,また受け取ったカードが更新状況を知らせてくれる機能も持つため,「企業のユーザーに対して,継続的な情報提供が可能になる」(ヴィジョンアーツの上田倫功社長)というのがメリットだ。サービス料金は30万円より。
当初サポートするプラットフォームはPCのみだが,2001年にはPDA,翌2002年には携帯電話にも対応させる予定だ。
関連リンク
サイバージーンドットコム
ビジョンアーツ
ソニー
PoP-Syncのホームページ
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