News 2000年12月5日 08:56 PM 更新

チャットルームの入場時間に応じて課金も――コムテックの「eBillmaster」

コムテックは,柔軟な設定に対応する課金システム「eBillmaster」を発表した。チャットルームの入場時間に応じて課金することもできるという。

 コムテックは12月5日,コンテンツごとに課金方法を設定できる課金システム「eBillmaster」を発表した。2001年1月8日より,ISPやASP,ならびに各種コンテンツプロバイダー向けに販売を開始する。

 eBillmasterは,韓国のTBSOFTが開発した製品。時間従量制,クリック従量制,パケット従量制,ダウンロード従量制,ならびに定額制などの課金方法を組み合わせて,コンテンツの内容に応じた柔軟なシステムを構築することができるのが特徴だ。「例えば,データベース検索は月間で課金を行い,PDFファイルの場合はダウンロード課金を採用するなど,サイト内のコンテンツをそれぞれ別個の課金方法,単価に設定することができる」(コムテック)。

eBillmasterの課金機能

  • 時間従量制:課金対象コンテンツの閲覧時間による課金。分/秒単位で価格設定が可能。1カ月や1日だけという設定もできる
  • ダウンロード課金:課金対象ファイルのダウンロードが完了した時点で課金。ファイルが壊れていた場合や,途中で回線が切断された場合には課金しない
  • クリック数課金:ユーザーのクリック数に応じて課金
  • パケット課金:1Kバイトや1Mバイトなどの任意のパケット単位で課金

 さらに,eBillmasterではチャットルームについても時間課金対象とすることが可能で,コムテックでは,「人生相談や節税相談など,コンサルティングサービスをWeb上で有料で行うことができる」と提案する。「従来の課金システムでも,パスワード発行などでチャットの利用自体に課金することはできたが,eBillmasterでは,相談していた時間分だけ料金を取ることが可能だ」(コムテック)。

 価格はサイトの規模によって異なり,売り切りでは大手ISPの場合で約6000万円。従量制の場合は売上高の3〜9%となる。なお,eBillmasterはあくまで課金システムであり,稼働には決済システムと連動させる必要がある。

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▼ コムテック TEL(03)5419-5557

[中村琢磨, ITmedia]

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