News 2000年12月11日 07:14 PM 更新

デジタルガレージ,大手カード会社と提携でエスクローサービスを提供

デジタルガレージの個人間ネットオークション向けのエスクローサービス「CyberAuction」は,出品者・落札者をカード会社の情報で認証し,詐欺などの不正行為を防ぐ。

 デジタルガレージは12月11日,大手カード会社と提携し,個人ユーザー間(C2C)のネットオークションを対象にしたエスクローサービス「CyberAuction」を開始すると発表した。ジェーシービー,クレディセゾン,ミリオンカード・サービス,日本信販などが参加する。

 エスクローサービスとは,出品者と落札者の間に仲介業者が入り,商品の受け渡しや支払い時のトラブルを回避しようというもの。ネットオークションでは,詐欺行為や支払い時のトラブルが後を絶たないため,安全な取引を実現するサービスとして注目を集めており,「Yahoo! オークション」や「楽天オークション」などの大手オークションサイトが積極的に導入を進めている。


CyberAuctionイメージガールの千葉麗子チェリーベイブ社長
 CyberAuctionの特徴は,出品者・落札者をカード会社が保有する情報で認証する点。イオンカードもYahoo! オークションで同様のサービスを提供しているが,出品者の認証にはイオンカードしか使えないなどの制約がある。CyberAuctionは,12月中旬よりYahoo! オークションで導入される予定で,当初は出品者はJCBのみ利用可能だが,2001年1月20日にはセゾン,2月にはミリオンも使えるようになる予定だ。また,落札者はJCB/セゾン/ミリオン/VISA/Master(2001年1月よりNICOSに対応予定)が利用できる。「複数のカード会社が利用可能なCyberAuctionでは,ユーザーはスケールメリットを享受できるだろう」(デジタルガレージ副社長の吉田就彦氏)

 また,CyberAucitonにはヤマト運輸が参加し,出品者宅への集荷,ならびに落札者宅への配送を担当。出品者には,認証料として105円,オークション利用料として,落札価格の1.5%が請求される。また,落札者は,配送料(全国一律,160サイズ,25キロまで)として1365円,サイバーオークション利用料として,落札価格の4%を支払う必要がある。なお,落札料金が30万円以上の商品は取り扱えない。

 CyberAuctionのイメージガールに選ばれたチェリーベイブの千葉麗子社長は,「女性ユーザーにとって,銀行振込の際に個人情報が漏洩するのはイヤなもの。できれば相手と直接やり取りしたくない。ちゃんと出品者もカード会社の情報で確かめるCyberAuctionは,女性が安心して使えるサービス」と挨拶した。

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[中村琢磨, ITmedia]

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