News 2000年12月12日 09:58 PM 更新

マツキヨでページが作れるケータイ向けコミュニティサービスの「Pocketti」

メディアバンクスは,専用端末の「ポケッチスタンド」を利用したコミュニティサービスを発表。マツモトキヨシが12月中旬より渋谷の2店舗に同端末を導入する。

 メディアバンクスは12月12日,専用端末を利用した携帯電話向けコミュニティサービス「Pocketti」を開始すると発表した。Pockettiは,街の概念を導入したサービスで,ユーザーは自分のホームページとして街の中に自分の家を建てることができる。掲示板やチャットといった機能を利用することも可能だ。

 登録の際には,顔写真/イラストのほか,ニックネーム,メールアドレス,携帯電話番号などの情報を入力しなければならないが,コミュニティー内では相手によって情報を公開したり非公開にしたり設定することができる。


ホームページ作成端末の「ポケッチスタンド」
 ホームページを作るには,アミューズメント施設などに設置された「ポケッチスタンド」を利用する。ポケッチスタンドにはカメラを装備しており,写真付きのホームページを作成することが可能。ホームページを開設すると携帯電話に専用URLがメールで通知され,ページを閲覧できるようになるほか,そのURLをダイレクトに入力してPCからアクセスすることもできるという。

 「ポケッチスタンドでは,プリクラを撮る感覚でホームページを作成することができる。ターゲットは,非PCユーザーの10代後半から20代前半の女性だ。携帯電話でメールをガンガンやってるコミュニケーション好きな人にアピールしたい」(メディアバンクス)。

 サービスを利用するには,登録料として200円が必要だが,ホームページの維持費用はかからない。サービス開始は1月10日の予定。

マツキヨ店舗に導入

 またPockettiを使うことで,ユーザーが登録した場所やコミュニティでのユーザーの行動分析により,性別,年齢,地域性,ならびに興味特性などの情報を取得することができる。そこでメディアバンクスは,Pockettiをマーケティングツールとしても展開する計画で,既にマツモトキヨシが試験導入を決めているという。「詳細な個人情報を収集することにより,効率的な広告展開を図ることが可能だ」(メディアバンクス)。

 マツモトキヨシでは,12月中旬に渋谷の2店舗にポケッチスタンドを設置。独自のコミュニティサイト「マツモトキヨシシティ」(仮称)を立ち上げ,店頭で登録したユーザーに対し,優待チケットを配布するほか,新商品の案内などに利用するという。「Pockettiの対象ユーザーと,マツモトキヨシの顧客層が合致した。利用者の反応がよければ全店に導入したい」(マツモトキヨシ)

 またメディアバンクスは11月22日から,東京お台場のトヨタ自動車ショールーム「メガウェブ」に5台の端末を設置してPockettiの無料試験サーサービスを開始しているが,「1日に100人ぐらいの利用者がいる」(同社)となかなか好調のようだ。「2001年9月までに1000台を設置し,100万ユーザーの獲得を目指す」(同社)。

[中村琢磨, ITmedia]

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