News 2000年12月19日 10:02 PM 更新

シーマン,デスクトップに常駐す

ビバリウムは,人面魚飼育ゲームの「シーマン」をWindowsに移植すると発表した。これを受けて「PCに来て悪いかよぉ」とシーマン。

 ビバリウムは12月19日,人面魚を飼育するドリームキャスト用ゲームソフト「シーマン」をPCに移植すると発表した。日本アイ・ビー・エム(IBM)の音声認識技術「ViaVoice-EasySnap」を採用し,「シーマン for Windows」として開発が進められている。リリースは2001年1〜2月の予定。店頭販売は行われず,ISPのisao.netから無償配布する。

 シーマン for Windowsは,ゲームのシナリオがあったドリームキャスト版とはコンセプトが異なり,エージェント指向のペットとして開発されている。デスクトップに常駐し,画面上をだるそうに泳ぎ回りながらときおりユーザーに話しかけてくるほか,シーマン for Windowsユーザー同士であれば,「PostPet」のようにメールをやりとりすることができるという。さらに,PostPetと同じく,メールを配達することでシーマンが成長する仕組みになっている。


メールを届けるだけでなく,受信側のユーザーに「結婚してるのか」などと質問することもできる。まさにエージェントだ

 シーマン for Windowの音声認識機能を支える ViaVoice-EasySnapは,組み込み用音声認識ソフト「ViaVoice Embedded Edition, Mobile Edition」のWindows版。250Kバイトと軽量で,インターネットでの配布が容易。さらに,音声による文章入力機能を簡略化することにより,声の登録作業も不要になっている。

 「Windows版のシーマンでは,単語を組み合わせて文章を構成し,それを音声合成しているので,セリフが格段に増えた。PC版ではネットワークに接続している点を活かして,新たなコミュニケーションツールとして普及させる」(ビバリウム)

 またビバリウムでは,シーマン for Widnows用のバージョンアップファイルを定期的に配布し,シーマンに機能を追加できるようにする。例えば,来年の6月頃には,ネット上から情報を収集してくる機能が追加される予定だという。さらに,同時期に携帯電話版もリリースされる見込みで,「あらゆるプラットフォームにシーマンを広げていきたい」(同社)と意気込む。

関連リンク
▼ ビバリウム
▼ 日本アイ・ビー・エム

[中村琢磨, ITmedia]

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