News 2001年1月7日 06:00 PM 更新

ソニー,バイオJライクなインターネット端末を発表

2001 International CESでソニーは,「BeIA」を搭載するインターネット端末「eVilla」を発表した。

 米国ラスベガスで開催中の「2001 International CES」において,ソニーはインターネット端末の「 eVilla」を発表した。低価格デスクトップPCの「バイオJ」(のディスプレイ)にも似たきょう体には,「Webブラウジングを最優先に設計した」(ソニー)ため,15型のフラットトリニトロンディスプレイが縦付けされている。さらに機能をWebブラウジングや電子メールの送受信などに絞り込むことで,価格を499ドルと非常に低く抑えている。eVillaは,まず米国で4月に発売される予定。日本でも販売する計画がある模様だが,時期や価格については未定とのことだった。


縦長のディスプレイが特徴的なインターネット端末「eVilla」

横から見るとバイオJと見間違いそう?

 eVillaは,米Beが開発したインターネット端末向けのソフトウェアプラットフォーム「BeIA」(2000年2月8日の記事参照)を搭載する。画面上部に「Web」「e-mail」「eVilla」という3つのタブがあるだけというシンプルなインタフェースを採用し,タブをクリックするとページが切り替わる仕組みになっている。例えばeVillaのタブを選択すると,いわゆるコントロールパネルのようなモードに移り,音量やディスプレイの輝度・コントラストといった設定から,メーラやブラウザなどソフトウェアの各種設定を行うことが可能だ。また,ブラウザには,Opera Softwareの「Opera」をプリインストールするほか,eVillaでは,4ユーザー分のプロファイルを管理することができ,家族で1台を共有するというのもありだ。


タブ形式を採用するシンプルなインタフェース

 さらに,本体前面にはメモリースティックスロットを装備し,メモリースティックに 記録された画像を読み込むことが可能だ。CPUは,米National Semiconductorの 「Geode GX1」で,メモリには16MバイトのフラッシュROMおよび32バイトのRAMを積ん でいる。インタフェースには,USB×2,PS/2などを備えるが,i.LINK(IEEE 1394) は装備していない。

 そのほかソニーブースでは,新型AIBOや,「Wireless AV/IT Gateway」と名付けられた「エアボード」が展示されており,来場者の大きな関心を集めていた。


盛況のAIBOコーナー

米国で初披露となるエアボード。係員の説明を熱心に聞き込む来場者が目立った

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[中村琢磨, ITmedia]

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