News 2001年2月2日 11:55 PM 更新

CATVインターネットが急成長,1年で4倍以上に

総務省によると,CATV網を利用したインターネット常時接続サービスのユーザーが昨年1年間で4倍以上になったという。

 インターネットの常時接続化が急ピッチで進んでいる。総務省がまとめた「インターネット接続サービスの利用者等の推移」(速報版)によると,CATV網を利用したインターネット接続サービスの加入者が62万5000人と,前年同期(15万4000人)の4倍以上になったという。また,DSLサービスの利用者も2000年末までに9723人を数え,急ピッチでその数を増やしている。

 インターネット接続サービスを行っているCATV事業者の数は,1999年末に84であったのに対し,2000年末には188と,こちらも倍以上になった(ISPに回線を提供している事業者を含む)。地域別にみると,東京が25事業者とトップ。それに神奈川・大阪の16,愛知の14,埼玉の12,千葉の11と続いている。逆に,そうした事業者がないのは,長崎県と福島県の2県だけだ。ただし,事業者が1もしくは2という県も多く,大都市偏重の傾向が見て取れる。

 一方,ダイヤルアップ接続のユーザーは,昨年1年間で約1.5倍になった。同省の調査では,大手プロバイダー15社の1999年12月末時点の加入者数(1059万人)を100としているが,2000年12月末現在の指数は149.2(実数は1580万人)となった。利用者数では圧倒的だが,伸び率ではCATVやDSLに大きく引き離されている。

 もっとも,伸び率という点では,携帯電話にはかなわない。同時に出された「携帯電話端末によるインターネットサービスの利用者数」によると,iモード,EZweb,J-Skyサービスを合わせた2000年末の利用者数は2686万6000人。昨年の7.3倍となっている(詳細はモバイルの記事を参照)。

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▼ 郵政事業庁
▼ 発表資料(速報版)

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