News 2001年2月8日 06:31 PM 更新

国内PC出荷台数シェア,ソニーが東芝を抜く

日本ガートナーグループは,2000年の国内PC出荷台数を発表した。個人市場が好調で,1999年と同様に30%以上の成長を達成。

 日本がートナーグループは2月8日,2000年(1月〜12月)の国内PC出荷台数を発表した。それによると,国内約30社のPCメーカーの総出荷台数は1394万台,対前年成長率は30.7%を記録した。市場別では個人市場が大きな伸びを見せ,成長率は出荷台数ベースで40%以上を達成,台数構成比では49%を占める。一方,ビジネス市場の対前年成長率は,約20%だった。

 1999年の国内PC市場の成長率が37.8%だったことを考えると,その勢いは若干弱まったようにも見えるが,ガートナーでは「好調だった1999年と同様に30%成長を達成した。PC市場が大きく躍進を遂げた年だと言える」と評価する。「インターネット・電子メールユーザーの増加はもちろん,音楽作成や画像編集などのマルチメディアアプリケーションが一般ユーザーの間で浸透してきたことが,市場拡大につながった」(ガートナー)

 なおガートナーでは,国内PC市場の2001年の見通しについて,PCの用途が多様化することにより家庭内で複数台PCを所有するケースが増えるほか,企業においては,1人1台という環境を推進する動きの中で買い替え・買い増し需要が増加するだろうとしている。

ソニーが4位に浮上

 PCメーカー別に出荷台数による市場シェアを見ると,トップ3はNEC(21.5%),富士通(20.5%),日本アイ・ビー・エム(9.5%)で昨年から変動はなし。注目はソニーで,1999年の6.8%から8.9%にシェアを拡大。ほぼ横ばい成長だった東芝(6.2%)を抜いて4位浮上した。

 「ソニーは,1999年からの主力モデルであるA4サイズオールイワンノート,液晶ディスプレイ付き省スペースデスクトップが引き続き好調。,2000年には低価格モデルのJシリーズの出荷を開始した。個人市場の拡大ともにシェアを伸ばした格好だ。一方,ビジネス市場が主要顧客であった東芝は,個人市場の成長が同社の成長につながりにくい状況だった」(ガートナー)

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