News | 2001年2月8日 10:31 PM 更新 |
情報処理振興事業協会(IPA)は2月8日,2001年1月のコンピュータウイルス発見届出状況をまとめた。それによると,届出件数は2440件となり,過去最高だった2000年12月(2778件)をわずかに下回った。ただし,3カ月連続で2000件を超えるなど,届出件数は依然として高水準にあり,IPAではウイルス対策ソフトの定義ファイルを忘れずに更新することが不可欠だとしている。なお1月の届出のうち,実際に被害にあったのは19%にあたる469件だった。
感染経路は,メール経由が95%と大多数を占める。中でも,「MTX」「Hybris」「Navidad」の3種類が猛威を振るっている。「メーリングリストの参加者がウイルスをほかの登録ユーザーにばらまいて問題になったが,管理者はウイルス対策ソフトで検査後に配信したり,参加者からの返信メールは一斉配信しないようにするなどの配慮が必要だ」(IPA)。さらに,IPAでは,第三者からメールを受け取る可能性の高い個人サイト開設者やメールマガジン発行者に対し,「添付ファイルのうっかりクリックに注意!!」と呼びかける。
またIPAによれば,感染すると画面に巨大渦巻きを表示するHybrisウイルスの変種や,花のマークがツールバーに表示されるNavidadウイルスの変種が確認されているという。
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Hybrisの変種 |
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Navidadの変種 |
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