News | 2001年2月14日 11:59 PM 更新 |
有線ブロードネットワークスのネットワーク(正確には子会社のユーズコミュニケーションズが所有)は,同社のNOC(ネットワーク・オペレーション・センター)を中心に放射状に構成される。1カ所のNOCからHubと呼ばれる通信局が最大15まで繋がり,さらに1つのHubから15〜25のNodeをGigabitイーサネットで接続。NOC─Hub間は光ファイバーによる中継回線が敷設されており,1Gbps〜10Gbpsのスピードを確保する。最大で2000世帯が1本の中継回線を共有することになるが,WDMを導入すれば,帯域を容易に拡大できるのがメリットだ。「トラフィック量によってバックボーンを強化する。また,HubとNodeは多重化し,万が一トラブルが発生してもバックアップできる体制を整える予定だ」(同社)。
しかしながら,気になるのは引き込み工事のペースだ。同社では「工事部隊は社内だけで2000人。1カ月に1万件程度は対応できるはずだ。今後,工事担当者の習熟度向上や外部委託などにより,2万件程度にはできる。需要に応じて対応したい」と話している。また,東京めたりっく通信のDSLサービスやNTTの「フレッツ・ISDN」でバックオーダーが膨らんでいる状況を受けてか,「われわれは,心線やNodeの増強など(自社の設備)で需要に対応する。したがって,予想のつかない範囲で申込みを受けることはない」(同社)と強調していた。
コンテンツサービスは「BROAD-GATE01」と呼ばれ,約40アイテムのコンテンツが基本料金の300円で楽しめるほか,ストリーミングによる映画(別途300円からのVOD),音楽ダウンロード(1曲250円から)など多数の有料メニューが用意される。さらに,Node単位の狭い地域を対象とした情報サービスも計画中だという。
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BROAD-GATE01のトップページ。実証実験時の「GATE01」のイメージは残るが,コントローラのデザインなどは一新された |
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「MUSIC GATE」のトップページ。エイベックス,ポリスターレコードなどが楽曲を提供する |
宇野社長は「有線はプラットフォーマーという位置付け。課金システムや認証システムといった環境を提供し,パートナーを募る」として,コンテンツサプライヤーの獲得に意欲を見せていた。
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