News 2001年2月20日  11:40 PM 更新

マイラインがやってくる――思わぬ課金にご用心(2)

 正解は,bである。

 東京電話に限らず,市内をNTT東日本/西日本以外の電話会社で登録した場合は,NTT東日本/西日本を指定して電話する必要がある。ほかの電話会社を登録したのがマイラインであれば0036(NTT東日本)/0039(NTT西日本)の識別番号のダイヤルが必要だ。マイラインプラスの場合は,122をまずダイヤルしてから,次に0036/0039をダイヤルすることになる。

 マイラインプラスは,ACRによる回線選択やユーザーによる識別番号のダイヤルを無視し,あらかじめ登録された電話会社を利用することになるサービスだが,122はこのマイラインプラスのサービス解除の番号だ。もともとは災害などで登録した電話会社の回線が使えなくなった時などを想定して導入されたものだが,今回のようなケースでも122をダイヤルする必要がある。

 ちなみに,これはフレッツ・ISDNに限らず,ほかのNTT東日本/西日本のサービスを利用している場合,たとえば「テレホーダイ」や「i・アイプラン」といった準定額サービスや,「エリアプラス」などの割引サービスを使っている場合なども同様となるので,契約者は注意が必要だ。

 さて,これとは別にもう1つあり得る事例を紹介してみよう。同様に考えてみてほしい。

ケース2:西日本のある加入電話利用者の場合

 マイラインはNTTで固めようと考えています。市内・県内市外はNTT西日本,県外市外・国際はNTTコミュニケーションズを,マイラインプラスにて登録するつもりです。

 ところが,家族がインターネット接続のために「DION」の電話料金込みのプラン「コミコミコース」を使っています。そのときダイヤルしている電話番号は「0077-xxx」という,全国共通の番号のようです。

 この場合,DIONのAPへのダイヤルアップはどのようにすればよいのだろうか? 選択肢のなかから正解を考えてみてほしい。

a.この共通番号はKDDIの識別番号の付いた番号なので,マイラインプラスのサービス解除番号122を付けてからダイヤルすればよい。

b.この共通番号は,あらかじめマイライン対象外とされているので,とくに考えることなく今まで通りダイヤルすればよい。

c.この共通番号はKDDIのサービスであるため,KDDI以外の電話会社をマイラインプラス登録した場合は利用できない。利用するにはKDDIをマイラインもしくはマイラインプラスで登録する。

 どうだろうか? 正解は次のページ。

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