News 2001年2月28日 11:08 PM 更新

東芝が新型液晶搭載のDynaBookを発表

東芝がA4ノートPCに高コントラスト・広視野角の新型液晶を搭載した「DynaBook V1」シリーズを追加。B5ノートでは低電圧版モバイルPentium III/700MHzモデルを用意した。

 東芝は2月28日,ノートPCの新ラインアップを発表した。コンシューマー向けのA4ノートPCには,新たに「DynaBook V1」シリーズ2モデルを追加。上位モデルには,高コントラスト・広視野角の新型TFT液晶「Fine SuperView液晶」を採用している。また,B5スリムノート「DynaBook SS」シリーズでは,同日Intelが発表した低電圧版モバイルPentium III/700MHzを搭載した。


新きょう体はヒンジ部がもっとも厚い“くさび型”デザイン。シリアル,パラレル,PS/2のポートは廃し,FDDも外付けになった

 Fine SuperView液晶は,広視野角フィルタと低反射表面処理の採用により,「従来のSuperView液晶に比べてコントラスト比が約2倍,応答速度と視野角はそれぞれ約1.5倍に向上させた」(東芝)というもの。CD-R/RW&DVD-ROMのコンボドライブと合わせ,DVDの視聴など,AV用途に最適だという。

 もう1つの特徴は,きょう体ヒンジ部に設けられた「ジョグボタン」と「ナビパネル」だ。2つあるジョグボタンは,左がアプリケーションの選択および起動,右が音量操作を担当。左のボタンを前後に倒すことで,予め登録したアプリケーションが切り替わり,一発起動が可能になる。なお,移動時の誤動作を防ぐため,右のジョグボタンを下側に4秒以上押すとホールドがかかるようになっている。


左側にある4つのボタンはオーディオ操作。ナビパネルのバックライトは,赤,青,黄など任意の色を設定できる

 ナビパネルは,PCの状態を示す液晶パネルだ。各種アイコンのほか,かな・漢字を全角20文字まで表示することができる。文字エリアは中央に配置されており,音楽再生ソフトの「Play」「Stop」といったステータスに加え,ジョグボタンで選択中のアプリケーション名称や,CDテキストによるタイトルデータなどが表示可能だ。

 そのほかの主な仕様は以下の通り。

型番 V1/470PMC V1/465CRC
CPU モバイルPentium III/700MHz モバイルCeleron/650MHz
メモリ 128Mバイト 64Mバイト
HDD 20Gバイト
ドライブ CD-RW&DVD-ROM CD-RW
液晶 14.1型Fine SuperView液晶 14.1型SuperView液晶
モデム 56Kbps
サイズ 315(幅)×273.5(奥行き)×46(厚さ)ミリ
重量 約2.6キロ
OS Windows Me
価格 オープン(25万円前後) オープン(20万円前後)

低電圧版モバイルPentium III/700MHz採用

 B5スリムノートのDynaBook SSシリーズは,CPUを強化したマイナーチェンジ。モデムとIEEE 1394端子を備えたコンシューマーモデルとネットワークインタフェースを標準装備する企業向けモデルが用意されている。主な仕様は以下の通りだ。

コンシューマー向けモデル

型番 S1/170PNMR S1/170PN2R
CPU 低電圧版モバイルPentium III/700MHz
メモリ 64Mバイト
HDD 20Gバイト
ドライブ 外付けFDD(同梱)
液晶 11.3型低温ポリシリコンTFT液晶
モデム 56Kbps
サイズ 262(幅)×214(奥行き)×26(厚さ)ミリ
重量 約1.34キロ
OS Windows Me Windows 2000
価格 オープン(29万円前後) オープン(31万円前後)

企業向けモデル

型番 DS70P/1N8T DS70P/1N2T
CPU 低電圧版モバイルPentium III/700MHz
メモリ 64Mバイト
HDD 20Gバイト
ドライブ 外付けFDD(同梱)
液晶 11.3型低温ポリシリコンTFT液晶
モデム なし(LAN内蔵)
サイズ 262(幅)×214(奥行き)×26(厚さ)ミリ
重量 約1.34キロ
OS Windows 98SE Windows 2000/NT4.0
価格 オープン(28万円前後) オープン(30万円前後)

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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