News | 2001年3月16日 08:11 PM 更新 |
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)の村井純理事長は3月16日,第13回総会(通常総会)終了後に「21世紀のインターネット社会」と題した講演を行った。その中で村井理事長は,「世界のどこにいてもインターネットが使えるようになるには,湯水のようにグローバルIPアドレスが使えなければならない」と述べ,IPv6の実用化が急務であると強調した。
この日の総会では,IPv6の普及・推進に関する方針案などを盛り込んだ2001年度事業計画案を賛成多数で可決。村井理事長は,「第2世代携帯電話でもIPアドレスが振られた携帯電話が登場しているが,第4世代ではIPアドレスを持つことが前提になっている。IPv6がなければできないことだ。実用化に向けてJPNICはリーダーシップを発揮しなければならない」と語った。
32ビットアドレスのIPv4では,数十億のアドレスを作成可能だが,21世紀初頭にはIPアドレスが枯渇するとも言われている。IPv6はIPv4の次期バージョンで,128ビットアドレスに対応。数兆のアドレスに対応でき,携帯電話やAV機器などあらゆるデバイスにIPアドレスを割り振ることが可能になる。また,IPv6ではプラグアンドプレイやIPsecによるセキュリティ機能を標準で実装する。
「21世紀のインターネット社会では,クライアント/サーバではなく,グローバルIPアドレスを持った端末同士のP2Pネットワークが主役になるだろう」(村井理事長)
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