News 2001年4月5日 09:52 PM 更新

携帯電話からも投票可能に──ヤマハの新人アーティストネットオーディション

ヤマハは,第2回目となる新人アーティストネットオーディションの概要について説明した。

 ヤマハは4月5日,新人アーティストのネットオーディション「MusicFront 第2シーズン」の概要について説明した。MusicFrontは,公募したアマチュアミュージシャンの作品を公開し,視聴者の高い評価を受けたアーティストをデビューさせようというもの。昨年行われた第1回オーディションでは,応募総数約2000件の中から,11組のアーティストがネットデビューを果たしている。今年は,4月6日より応募を受け付ける。


リニューアルしたMusicFrontのホームページ

 2001年度のMusicFrontでは,携帯電話向けのコンテンツを大幅に強化。iモード,EZweb,J-Sky対応のブラウザフォンから投票できるようになった。MusicFrontのサイトにアクセスすれば,音声通話で楽曲を視聴することが可能だ。投票は「かっこいい」または「いまいち」の2択で行う仕組みになっている。


ランダムに選ばれる2曲を試聴し,気に入ったほうに投票する。アーティスト名や楽曲名などは公表されず,「あくまで感覚で選ぶ」(ヤマハ)ことになる

 また,従来,PCで試聴する場合には専用プレーヤーの「MidRadio Player」をダウンロードする必要があったが,今回より「RealPlayer」にも対応した。またヤマハでは,オーディションと連動したラジオ/テレビ番組を放映。ランキング上位のアーティストを番組内でフィーチャーするという。投票方式の多様化や積極的なプロモーションにより集客力を高めるのが狙いだ。

 そして,オーディションに合格したアーティストの楽曲は,PCのほか,PHSによる楽曲配信サービスの「M-stage music」や「SoundMarket」,さらに,キオスク端末の「ミュージックポッド」「ミュージックデリ」を通じてネットデビューすることになる。

 MusicFrontは,オーディションから楽曲の流通まで全てネット上で完結するシステムだが,現状では,アーティストの評価がCDの売り上げ枚数に依存しており, ヤマハではレコード会社に対してメジャーデビューの提案も行っているという。「本当は,オリコンに“ネット配信チャート”みたいなものができたらいいのだが」(ヤマハ)

関連記事
▼ ヤマハが新人アーティストの発掘を目指して公開オーディションサイトを開設

関連リンク
▼ MusicFront

[中村琢磨, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.