News | 2001年4月25日 11:02 PM 更新 |
アイ・オー・データ機器は4月25日,関西電機と無線LAN製品の企画・開発などで戦略的パートナーシップを結ぶことで基本合意したと発表した。関西電機は,ビル間無線LAN機器の販売・SIを展開しており,今後は両社で協力してトータルな無線LANソリューションを提供していく計画だ──。
ここまでなら,普通のニュースなのだが,共同で展開する無線LAN製品のブランド名が「AirPort」だというから,穏やかではない。
昨年1月,アップルコンピュータは無線LAN製品を「AirMac」に変更すると発表した。ワールドワイドではAirPortのブランドで展開しているのだが,国内では別の会社が商標登録を行っていたためだ。もちろん,その会社とは関西電機のこと。同社では,ビル間無線LAN製品を「AIRPORT LAN LINK シリーズ」という名称で展開している。
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アイ・オー・データ機器が展開する「AirPort」のロゴマーク |
関西電機によれば,「アップルコンピュータとは,AirPortブランドの使用権譲渡を含めて話し合っていたが,折り合いがつかずに物別れに終わった」とのことで,一方的に使用を認めなかったわけではないという。
アイ・オーと提携したのは,関西電機がアイ・オー製品の販売代理店として取引を行っているからのようだ。「今回は,これまでの関係の延長として,商標の共同利用で戦略的提携を結ぼうという話になった。無線LANは“Air〜”という名称がスタンダードになっている」(アイ・オー)。どうやら,アップルに喧嘩をうる気はないらしい。
Macユーザーにしてみれば,AirPortはいわくつきの名称だが,国内では既にAirMacブランドが浸透している。アップルが今さら,「逃がした魚は大きかった」と悔しがることもないだろう。
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