News 2001年8月24日 11:59 PM 更新

クリエイティブメディア,新チップ搭載のサウンドカード「Sound Blaster Audigyシリーズ」を発表(1)

クリエイティブメディアは,「Audigyプロセッサー」を搭載したサウンドカード「Sound Blaster Audigyシリーズ」を発表した。「EAX ADVANCED HD」技術によって複数の3Dサウンドエフェクトを同時実行でき,リアルな臨場感の音響効果が得られるという。

 クリエイティブメディアは8月24日,新サウンドチップ「Audigyプロセッサー」を搭載したサウンドカード「Sound Blaster Audigy」シリーズ3製品を発表した。9月上旬より発売する。ハイエンド向け「Sound Blaster Audigy Platinum eX」(3万8800円)と普及タイプの「Sound Blaster Audigy Platinum」(2万9800円),サウンドカードとデジタル入出力モジュールのみの入門向け「Sound Blaster Audigy Digital Audio」(1万8800円)の3製品が用意されている。


Sound Blaster Audigyシリーズ

 Creative Technologyは今月20日,「Audigyプロセッサー」を発表した(8月20日の記事参照)。現行の「EMU10K1プロセッサー」から3年ぶりとなる新しいサウンドチップだ。Sound Blaster Audigyシリーズは,この新しいサウンドチップを初めて搭載したサウンドカードとなる。

 Audigyチップはエフェクト機能などを最適化し,複雑なオーディオアルゴリズムを処理することができる。「SoundBlater Live!までのサウンドチップ(EMU10K1)に比べ,エフェクトなど処理速度が約4倍になっている」(同社)。


Sound Blaster Audigyのサウンドカードには,このAudigyプロセッサーが搭載されている

 また,Sound Blaster Audigyは,3Dオーディオの性能を向上させるテクノロジー「EAX ADVANCED HD」を採用している。「臨場感あふれ,リアルで澄んだ高品位サウンドを実現する」(同社)という。同社が次世代のPCオーディオプラットフォームとして普及を目論む,新しいオーディオアーキテクチャーだ。

 このEAX ADVANCED HD技術で実現される3Dサウンドエフェクトには,音響特性をリアルタイムでモーフィングしながらスムーズな音響の移行を実現する「エンバイロメント・モーフィング」,物体が近づいてきたり離れたりする時の位置関係を感じることができる「エンバイロメント・パンニング」,物体がこちらに向かって来るような現象を立体感のある3Dサウンドで再現する「エンバイロメント・リフレクションズ」,屋内と屋外の環境の違いをサウンドで正確にシミュレーションする「エンバイロメント・フィルタリング」がある。

 Sound Blaster Audigyでは,この4つのエフェクトを同時に実行できるのが特徴だ。


発表会場では「広い場所からトンネルに入り通過していくトロッコ」のサウンドをシミュレーションしたデモが行われた

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