News | 2001年8月28日 11:34 PM 更新 |
マイクロソフトの情報システム担当者・開発者向けカンファレンス「Tech・Ed 2001 Tokyo」が8月28日,千葉・東京ベイN.K.ホールで開幕した。明日からの「Technical Days」では,「.NET」関連の製品/サービスを中心に7トラック75セッションが用意され,参加者たちは最終日の31日まで“.NET漬け”の日々となる。
初日の基調講演も.NET関連がメイン。米Microsoftで.NET Enterprise Servers担当ゼネラルマネジャーのMichael Risse氏や,.NET Developler Platform担当ゼネラルマネジャーのDavid Treadwell氏が登場。デモンストレーションを交えながら,.NET関連製品の最新情報や.NETが実現する次世代のエンタープライズ環境について解説した。
「今年は,エンタープライズの年」。Risse氏は,講演の中でそう意気込んで見せた。「Microsoftは昨年から15のサーバ製品をリリースしてきた。過去10年間の成果を合わせたよりも,大きなものだ」(同氏)。
さらにTreadwell氏は,今後10年間について,「あらゆるデバイスからあらゆる情報にアクセスできるようにする.NETのXML Webサービスによって,インターネットの使い方は大きく変わるだろう」と強調した。
また,基調講演に先立ち,マイクロソフトの阿多親市社長が,「今回のTech・Edのメインテーマは,マイクロソフトがどのように基幹システムの構築の提案を行っているか,理解してもらうことだ」と挨拶。開幕の宣言と代えた。
「PCメーカーからは,なかなか良いニュースが聞こえてこない。企業向けは堅調だが,コンシューマー分野はかなり厳しい。Windows XPでは常時接続を前提とした新しいライフスタイルを提案し,コンシューマーの購買意欲を刺激したい。そして,常時接続が一般的になると,クライアントにサービスを提供する基幹システムが重要になってくる」(同社長)
また阿多社長によれば,基幹システムビジネスを強化するために,現在,50人いるコンサルティングサービス要員を今後350人規模にまで拡大。サポート面では,現在の450人体制から1000人体制に強化する計画だという。
なお,最終日夜には,米Microsoft副社長の古川亨氏が「近未来コンピューティングとマイクロソフトテクノロジー」と題した基調講演で,.NETが実現する具体的な将来像を紹介,カンファレンスを締め括ることになっている。
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