News 2001年9月13日 08:25 PM 更新

松下がプラズマTVとDVD内蔵液晶TVの新製品4機種を発表(1)

松下がBSデジタル内蔵プラズマTVとDVD内蔵型ワイド液晶TVの計4機種を発表した。薄型TVの陣容強化が狙いで,同社の持つ高画質技術が使われ,業界最高水準の輝度やコントラスト,色再現性が実現されている。

 松下電器は9月13日,BSデジタルハイビジョンプラズマTVとDVD内蔵型ワイド液晶TVの計4機種を発表した。

 今回の新製品は,薄型TVの陣容強化を図ったもので,このうち,デジタルハイビジョンプラズマTVは,50型の「TH-50PH50/S」と37型の「TH-37PH50/S」のデジタルT(タウ)シリーズ2機種。先に発売され,好評の42型「TH-42PM50/S」で採用された「非対称セル構造パネル」や「プラズマAI」などの新技術を使い,業界最高レベルの輝度/コントラストや色再現性を実現しているのが特徴だ。


50型BSデジタルハイビジョンプラズマTVとDVD内蔵型ワイド液晶テレビ

 同製品で使われている「非対称セル構造パネル」とは,従来のPDPでは等幅に並んでいた3原色のうち,青色の幅を増やしたパネルのこと。PDPはその構造上,RGBの蛍光管のうち青色の輝度が弱くなり,画面上での白色が黄色がかって見えてしまうという欠点があった。しかし,今回利用したパネルによって,「ブラウン管ハイビジョンに匹敵する白再現性」(同社)が可能になったという。


非対称セル構造パネルで,ブラウン管に匹敵する白色が出せるという

 また,従来のPDPでは,黒が画面上で白っぽく見えてしまうという欠点もあった。これは,セルを発光させるため,常に“種火”と呼ばれる微弱予備放電を繰り返していたためだ。しかし,新製品ではこの微弱予備放電の回数を12分の1に減らす「リアルブラック駆動方式」を採用,黒色の再現性を高めている。

 さらに,画面の暗い部分と明るい部分を自動認識して,シーンに応じて階調を制御する高輝度強調システム「プラズマAI」で,ピーク輝度も従来製品比1.6倍増となっている。これらの技術の組み合わせによって,「業界トップクラス」(同社)の3000対1というハイコントラストの画面が実現した。

 新製品ではBSデジタルチューナーを内蔵し,BSデジタル放送の全てのサービスやフォーマットにフル対応した。TV/ラジオ放送はもちろん,データ放送のインタラクティブサービスやマルチビュー放送,マルチチャンネル放送,緊急警報放送,降雨対応放送など多種多彩なサービスを楽しむことができる。

 インタフェースでは,i.LINK(IEEE1394)端子をチューナーユニット部背面に2基装備しており,同社のHDDビデオレコーダーやDVDホームシアターサラウンドシステム,デジタルハイビジョンビデオデッキなどi.LINK対応AV製品との接続が可能だ。これによりプラズマTVの画面上や付属リモコンで,i.LINK接続機器の操作ができる。


i.LINK(IEEE1394)端子で対応AV製品の操作が画面上やリモコンで行える

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