News 2001年9月19日 11:50 PM 更新

タブレットPCに未来が見える?――マイクロソフト阿多社長

WORLD PC EXPO 2001で基調講演を行ったマイクロソフトの阿多社長は,未来型PCと言われる「タブレットPC」を片手に,PCは今後も「情報社会の中心になる」と力説した。


同社が開発中の「タブレットPC」

 WORLD PC EXPO 2001初日の基調講演に登場したマイクロソフトの阿多親市社長。講演途中ではWindows XPを使った様々なデモが行われたが,中でも注目を集めたのが,「パソコンが最新のテクノロジーを使ってさらに進化したもの」(阿多氏)というタブレットPCだ。

 同氏によれば,今回披露したマシンは,社内開発用として使っているもので,Windows XP Professionalをベースに開発している。「実際にハードウェアメーカーが作るものは,もっと薄く小さくなる。また,ペンで操作するというスタイルではなく,もっと違うものになるかもしれない」(同社)。

 見た目はPDAが大きくなったというイメージだが「PDAは機能を限定してサイズを小さくしている。だが,タブレットPCはパソコンそのもの」(同社)。

 だから,Windows用のハードウェアやソフトウェアの全てが使える。その上でペン機能が追加されているため,ペンを使ったこれまでにない独自のソフトも作ることができるという。Excelのグラフを直接操作するといったことも可能だ。


Excelのグラフをペンで自由に変形することができる

 タブレットPCの様々な効用を紹介した同氏は,その上で“ポストPC論”に触れ,こう反論した。「携帯電話がPCの代わりになるのでは,との声もある。しかし,あくまでもPCが情報化社会の中心になる」。


「PCが情報化社会の中心となる」と阿多氏

[西坂真人, ITmedia]

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