News 2001年9月20日 11:58 PM 更新

WORLD PC EXPO 2001レポート――幕張で見つけたホットなモノ&ヒト

WORLD PC EXPO 2001で見かけた“熱い”アイテムやヒト(?)を一挙に大放出!! 週末出かけようと思っている人は要チェックだ(特に,みんなとは違うところが見たい方にはおススメ)。

 千葉・幕張メッセで開催中の「WORLD PC EXPO 2001」。既報の通り,Windows XPやデジカメなどこの秋の新製品を中心に会場は大きな盛り上がりを見せている。それに比べると,1〜2ホールは派手なパフォーマンス(腹だしルックで踊りまくるお姉さんたち)もなく,落ち着いた雰囲気だ。心なしか,そのほかのホールと比べて温度が低い気がした。

 が,侮ってはいけない。ここには台湾パビリオンがある。ふとブースを覗き込んでみると,そこでは熱いトークが繰り広げられているのだ。

「チャレンジしてみて下さい」

 「Nimda」が猛威を振るっている。Webサイトにアクセスしただけでも感染する恐ろしいウイルスだ。そんな時期だけに,この横断幕はイヤがおうにも目立ってしまう。「ウイルスハッカーのターミネータ」。その横には,「チャレンジしてみて下さい」と挑発的な文字が見える。一体,何をしているのか?

 ここは,台湾LOSGUN INDUSTRIALのブース。展示されているのは,PC用バックアップ装置の「火鳳凰」だ。データをリアルタイム,または任意のタイミングでバックアップすることで,作業エリアがクラッシュしても大丈夫というわけだ。ちなみに,チャレンジしてみてください,というのは,「fdiskを実行してみろ」という意味。その後,リセットボタンを押すときに係員が見せた自信満々の笑みが印象的だった。

 印象的な笑顔と言えば,シンガポールのFreeSystem Pteにいた男性。赤外線を利用したデジタルワイヤレスヘッドホンを展示していたのだが,装着した姿を見て「キュート」と声をかけたたら,このポーズ。なかなかさまになっている。

 このヘッドホンは,「xdream」という製品。既に発売されており,特に目新しいものでもないのだが,どうしても素通りすることができなかった……。

意外に打ちやすい? キーが19個のフルサイズキーボード

 19個しかキーがない。米国テキサス州のFrogPadが展示していたPalmデバイス用の外付けキーボード「FrogPad」は,繰り返すが,フルサイズのキーが19個しかないのだ。

 どうやって文字を入力するかというと,「白」「黄」「緑」の3色を巧みに使いわけることになる。例えば,中央のグレーのキーには,白い文字で「H」,緑色の文字で「L」,黄色で「5」と記されている。そして,基本的なルールとして,スペースキーを押しながらだと緑色の文字が入力され,「,」を押しながらだと黄色,グレーのキーだけを押すと白い文字が入力される。

 言葉で書くと非常に複雑だが,実際に試してみると意外と使い勝手がいい。さらにFrogPadには,日本語版のトレーニングソフトが付属する。ブースにいた担当者が見事なブラインドタッチを披露して,「2日間でこんなに打てるようになりました」と説明していたのも,まんざら嘘でもなさそうだ。

ぶっ飛びの高木産業

 だが,“熱さ”では日本企業も負けていない。高木産業ブースは,とにかく,ブッちぎりで盛り上がっている。

 写真だと,どこで撮ったのか分からないかもしれないが,Windows XPの手提げ袋を持っているカメラ小僧が映っていることから,WORLD PC EXPO 2001の会場だと“推測”できる。それくらい,ここだけ異様なムードなのだ。

 撮影のためにコンパニオンのお姉さんをセッティングすることは珍しくないが,ここまでサービスがいいのは,滅多にない。さらに,カメラ小僧たちを煽るように,高木産業ブース担当者から「みなさーん,もっと寄ってくださーい」の声が。確かに,同社サイトでは「パーパスは出し惜しみしません。とことん魅せます,とことんやります。」とEXPOの出展内容を宣伝しているのだが,何か違うような気もする……。

 だが,高木産業は止まらない。前回に引き続き,今回もまた家庭用の体感レースマシンシステムを出展している。昨年の10月時点では,「年末に20万円以下で発売するのが目標」と話していたが,今回もまた参考出展のままだった。

 近くにいた担当者に話を聞いてみると,「安くしようとデチューンしたら,安っぽくなりすぎてしまった。また開発からやり直し」とのことだった。ずいぶんこだわりがあるようだ。えーと, 本業はなんだったっけ……。

アイ・オーはビデオカメラで3D映像

 参考出品が多数のアイ・オー・データ機器ブースも賑わっている。中でも,デジタルビデオカメラで撮影した映像を3次元で見えるようにする「PLAY3DPC動画版」コーナーは注目だ。これまでは,静止画だけだっただけに,新しい体験ができることは間違いない。

 2眼式のアダプタ(上の写真左側)を装着すれば,撮影した映像をリアルタイムに3D化することが可能。ただし,価格は15万円前後と効果になるもよう。そのため,廉価版として,2眼ではなく,擬似的に右目と左目の視点を作り出すアダプタ(上の写真右側)も用意される。こちらは,リアルタイムではなく,いったん記録した映像を3D化することができる。

 いずれの場合も,赤青眼鏡を付ける必要があるが,会場では,赤青 眼鏡を手にとって熱心にディスプレイをのぞき込む来場者の姿が目立った(画面に映っていたのは,例によって水着のお姉さんだった……)。

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[中村琢磨, ITmedia]

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