News 2001年9月26日 11:57 PM 更新

「こんなPentium 4マシンが欲しい」コンテストに“チェアPC”

IDF会場で,「こんなPentium 4マシンが欲しい」アイデアコンテストの受賞者が発表され,オフィスチェアにPC機能を登載した「チェアPC」が最優秀賞を獲得した。

 9月26日に開幕した「Intel Developer Forum 2001 Fall Japan」(IDF Japan)の会場で,インテル主催「こんなPentium 4マシンが欲しい」アイデア・コンテストの最終選考会と表彰式が行われた。

 このアイデアコンテストは,日本を代表するPC雑誌「DOS/V magazine」「月刊アスキー」「DOS/V POWER REPORT」「日経WinPC」「PCfan」の5誌の各編集部協賛で行われたもの。「ひろがるデジタルワールドの中心に」をテーマに,2GHzのPentium 4を使ったオリジナルPCのアイデアを競うエンドユーザ参加型のコンテストだ。

 各編集部の書類選考を勝ち残った5人の挑戦者が,それぞれが考えたオリジナルPCを実際に製作し,最終選考会においてそのアイデアとデザインを競った。

 最優秀賞に輝いたのは,DOS/V magazine編集部が選んだ「チェアPC」だ。マザーボードや電源,HDD,CD-ROMドライブ,FDDなどPCの主要なユニットをオフィスチェアに登載している。ディスプレイはヘッドマウントディスプレイ「グラストロン」を使用し,省スペースを極限まで追求したユニークPCだ。


最優秀賞を受賞した「チェアPC」

 Pentium 4を搭載したマザーボードは,背もたれの後ろにある,アルミのアタッシェケースを改造したきょう体に入っている。熱対策の吸・排気口もしっかり作ってあるのは,Pentium 4ならではといったところか。チェアの下部にFDDや電源が収められている。

 製作者の境茂昭氏は「オフィスユースだけでなくホビーユースにも使えるように,ステアリングやアクセルペダルを取り付けた」というが,チェアに取り付けられた4点式シートベルトといい“はじめにカーレースありき”としか見えない見事なゲーム仕様に仕上がっている。


マイクロソフトのSideWinderに,4点式シートベルト。カーレース用としか思えない仕上がりだ

 そのほか,アイデア賞としてWinPC編集部選考の「フライトシミュレータ特化型PC」 (犬丸和一氏)が,デザイン賞にはDOS/V POWER REPORT選考の「アルミテラピー1号」(高塩竜太氏)がそれぞれ受賞した。


アルミ切削加工のヒートシンク型ボディがユニークな「アルミテラピー1号」。Pentium 4の高性能をイメージしたというが,熱対策への皮肉かも……。


「フライトシミュレータ特化型PC」は,Pentium 4によってマルチディスプレイでも快適動作が可能という

[西坂真人, ITmedia]

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