News | 2001年10月23日 11:55 PM 更新 |
中央公論新社やイーブック イニシアティブジャパン(EIJ)などは10月23日,アドビ システムズの「Adobe eBook Solutions」を利用した電子書籍販売を開始したと発表した。eBook Solutionsは,PDF形式のコンテンツを暗号化して配信する「Adobe Content Server」,ならびにクライアントPC側の電子書籍閲覧ソフト「Adobe Acrobat eBook Reader 2.2 日本語版」で構成される。
Content Serverは,eBookの著作権管理を行うサーバ製品で,印刷枚数の設定やテキスト抽出回数,ならびに閲覧時間を制限できるのが特徴。また,Content Serverで暗号化された電子書籍は,eBook Readerを使った場合のみ閲覧することが可能だ。
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新しい電子書籍をダウンロードしているところ。ライブラリには,これまでダウンロードした書籍が一覧で表示される |
eBook Reader 2.2 日本語版は,アドビのホームページよりダウンロード(無償)可能。対応OSは,Windows 98/ME/NT4.0/2000,ならびにMac OS 9.0/9.1となる。電子書籍のサンプル版もダウンロードできる。
コンテンツ販売を行うのは,EIJのほか,インディビジオ,中央公論新社,ならびにパピレスの4社。ソニーコミュニケーションネットワーク(So-net)も,Content Serverを利用してWeb上の現代美術館として「nternet Museum of Art」を開設した。
各社が販売する電子書籍は以下の通り。
EIJ:「10daysbook」にて,「鬼太郎大全集」(水木しげる),「海のオーロラ」(里中満智子),「ルパン3世」(モンキー・パンチ)といったコミックのほか,実用書などを取り扱う インディビジオ:「FRANKEN」にて,「ドカベン」(水島新司),「浦安鉄筋家族」(浜岡賢次),「ナンバーファイブ」(松本大洋)など人気コミックを中心に展開 パピレス:「電子書店パピレス」にて,中央公論新社の「明日に手紙を」(赤川次郎),「西伊豆 美しき殺意」(西村京太郎)など13点を販売関連リンク
アドビ システムズ
Adobe Acrobat eBook Reader 2.2 日本語版
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