News:速攻レビュー 2001年11月19日 11:58 PM 更新

速攻レビュー:“G-SHOCKデジカメ”「G.BROS. GV-10」(1)

防水/防塵/耐衝撃性に強いボディを持つ“G-SHOCKデジカメ”「G.BROS. GV-10」が11月22日に発売される。タフネスボディにフォーカスした“発売直前レビュー”をお届けしたい。

 11月22日に発売が予定されているカシオのデジタルカメラ「G.BROS. GV-10」。人気の同社腕時計「G-SHOCK」のように防水/防塵/耐衝撃性に強いボディを持つタフネス仕様のデジカメだ。(スペックの詳細は10月11日の記事を参照)。

 ウインターシーズン到来で,活躍するシーンが増えてきそうなこのモデルのタフネスボディにフォーカスして,“発売直前レビュー”をお届けしよう。


防水/防塵/耐衝撃性に強いGV-10

 GV-10の最大のセールスポイントは「防水」。エレクトロニクス部品のカタマリであるデジカメには,水は大敵だ。だが,GV-10の防水性能は「JIS保護等級7級(防浸形)に適合する」というもの。これは,常温で水深1メートルの水槽に静かに置いて約30分間放置しても,本体内に浸水しないというレベルだ。

 この防水性を維持するため,電池やCFカードを入れる場所を密閉する「電池ブタ」やUSB・DC端子を覆う「端子カバー」などは,まるで潜水艦のハッチのような密閉構造になっている。


潜水艦のハッチのような密閉構造になっている

 さらに「JIS防水保護等級6級(耐水形)」「JIS防塵保護等級6級(耐塵形)」に準拠する防水/防塵設計を行っている。これは,いかなる方向からの水の直接噴流を受けても,内部に水が入らないという耐水性を持ち,また75マイクロメートル以下のチリやホコリが内部に侵入しないという耐塵性能を表す。

 デジカメには,操作を分かりやすくするため多くのボタンやレバー,ダイヤルなどがある。しかし,これは同時に本体内部への通り道を増やしていることにもつながる。防水/防塵性能を上げたいならば,これら操作部位を少なくすれば良いのだが,GV-10には合計10もの操作部位を設け,普通のデジカメと同じ操作体系を維持している。


ボタンなど操作体系は普通のデジカメと同じ

 レビューの最初は,やはり防水機能のチェックだ。水道の水をシャワーにして,それをGV-10に当ててみた。この実験だが,防水性は分かっていても,結構勇気がいる。職業柄,商売道具であるカメラを水道に当てるなんて行為は,考えてもみないこと。初めは,ものすごい罪悪感にさいなまれた。


水にまみれたGV-10。デジカメに水をかけるのには勇気がいる

 びしょ濡れになったGV-10をタオルで拭いて,電源をON。ちゃんと撮影できるのを確認して,ようやく一安心できた。

 “禁断の行為”も,一回経験してしまうと後は楽なもの。今度はシャワーからの水をGV-10で撮影してみた。水の粒が飛んでくる様子を撮影するためには,できるだけ高速でシャッターを切りたい。しかしシャッタースピードがオートのみなので,フラッシュを強制発光させて速いシャッタースピードを作り出した。


GV-10で撮影したシャワーから飛び出す水の粒

 当然,この撮影時には,デジカメに水が直接降りかかる。このような撮影が簡単にできるのも,防水デジカメならではだろう。

 だがGV-10は,こんなトリッキーな撮影をするためのカメラではない。

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