News | 2002年1月8日 00:38 PM 更新 |
「Consumer Electronics Show 2002」が8日から米ラスベガスで開催されるが,それに先立つ7日,松下電器産業が同地でプレスカンファレンスを行い,DVDプレーヤーをはじめとする同社製デジタル家電でWindows Media Audioがサポートされることが発表された。
今回のカンファレンスでWindows Media Audioサポートが明らかにされたのは,「DVD-RV32」という製品。一般的なDVDビデオプレーヤーの再生機能(DVDとDVD-Rをサポート)とCDプレーヤー機能に加え,Windows Media AudioおよびMP3が保存されたISO9660のCD-ROMを再生することができる。価格も199.95ドルと低く抑えられている。
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上がWindows MediaをサポートしたDVDプレーヤー |
同社はこのほか,デジタルカメラのLUMIXシリーズを米国でも4機種発表。このうち2機種は日本と同じモデル(ただしカラーはシルバー)だが,残り2機種に関しては全くの新製品のようだ。また,DVD-RAM/RをサポートするDVDレコーダなども紹介された。これらの新製品は8日からの展示会に出展される。
同社は昨年,米国での売り上げが10%も伸びたが,今後数年も2桁成長を続けるだろうと話している。同社によれば,これは日本でもすでに紹介されているSD関連デバイスやデジタル家電,そしてプラズマディスプレイやネットワークサービスによって達成されるという。
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カンファレンスでスピーチを行う米Panasonic社長兼COOのMike Aguilar氏 |
今回はあまり目立った印象を持つ新製品を発表していないが,来年にはホームネットワークを意識した新サービスを提供し,そのために各方面との提携戦略を進めていく。現在,この分野ではCisco,GM,HPと提携しているが,さらに提携の範囲を広げていく方針。
さて,PCユーザーの視点で捉えると,DVD-RV32がWindows Mediaをサポートしたことで,今後,松下がデジタル家電をネットワーク化していく上でWindows Mediaを推していくことになるのか?という疑問が湧いてくる。
これに対する同社の答は「Windows Media Audioがポピュラーで,かつ優れたフォーマットだから採用した」というものだった。すなわち,いくつかの音楽圧縮フォーマットの1つとして,Windows Media Audioをサポートしたのであって,Windows Mediaという基盤技術を支持しているわけではない,ということだ。
しかし,今回,松下電器に採用されたことは,一方のMicrosoftにとっては大きな出来事のようだ。MicrosoftのCSA,ビル・ゲイツ氏は,基調講演においてWindows Media Audioが松下電器のDVDプレーヤーで採用されたことを発表するという。
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