News | 2002年1月9日 11:57 PM 更新 |
Intelは米ラスベガスで開催される「Consumer Electronics Show2002」前日のプレス向けイベントで,今年3月に出荷予定のモバイルPentium 4-M,およびその搭載機を参考展示した。
モバイルPentium 4-Mは0.13ミクロンプロセスで製造。2次キャッシュメモリが2倍に増量されているNorthwoodコアをベースとしており,拡張版SpeedStepを搭載する。クロック速度は最高1.7GHzで登場する見込みだ。
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モバイルPentium 4-M |
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参考展示された東芝製ノートのWindowsプロパティ画面。クロックは1.7GHzとある |
イベントで公開されたモバイルPentium 4-M搭載の試作機は東芝製だったが,CES 2002展示会場では,多くのモバイルPentium 4-M搭載機が展示されるという。
モバイルPentium 4-Mは1.7GHzでリリース後,年末までアグレッシブにクロック周波数を向上させていく。Intelのモバイルプラットフォーム担当マーケティングマネージャのDonald McDonald氏は「年末までには2GHzを大きく越える周波数に到達する予定」という。
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東芝製のモバイルPentium 4-M搭載ノートとMcDonald氏 |
また年末にはモバイルプロセッサ出荷数におけるモバイルPentium 4-Mの比率が,Intel製モバイルプロセッサ全体の6〜7割に達する見込みとも話していた。これは昨年末のデスクトップPCにおけるPentium 4の出荷比率にきわめて近いものだ。クロック周波数でも,出荷数でも,昨年末のデスクトップPC並みに,ノートPCでも新世代プロセッサへの移行が急速に進められることになる。
ただし,デスクトップ向けNorthwoodの熱設計電力は2GHz時で50ワットを超える。冷却技術の進歩により,A4のCD-ROM内蔵薄型ノートPCまではモバイルPentium 4-Mを搭載できるというが,処理負荷が高くなったときの冷却ファンの騒音などが使用感を落としてしまうことにもなりかねない。
この点について,McDonald氏は具体的な技術を示さなかったが,次回Intel Developer Forumまでには,冷却ファン騒音や強負荷時の筐体加熱といった問題を解決するソリューションも発表される見込みだ。
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