News 2002年1月11日 11:02 PM 更新

午年だけに,馬で占え! 2002年はズバリこうなる!?(1)

1週間の順延で,馬育成玩具「ポケットホース」による「ZDNet杯」がいよいよ開催。これを読めば,2002年の業界展望はもうバッチリ?

 2002年元旦開催予定だった「ZDNet杯」。“担当記者”が年始・年末にかけて音信不通になったため,1週間あまり順延,1月11日の開催となった。今週末には,「京成杯」「シンザン記念」「日経新春杯」の3重賞が控えているが,その前に「ポケットホース」によるZDNet杯で腕試してみよう。ZDNet杯の開催意図については,予告編を参考にしてほしい。

 まずは各レースの馬柱を見てみよう。予想は,業界動向にはうるさいZDNetのライター陣によるものだ。

【PC業界馬レース】

馬名 展開 オッズ 中村 小林 西坂 芹沢
ミポリンラビー(1) 先行 2.5 …◎… …○… …▲… …○…
リンゴユキミダイフク(2) 追い込み 12.6 …×… …▲… …○… …×…
キムタクビブロ(3) 逃げ 2.7 …○… …◎… …×… …○…
バイオハザード(4) 差し 8.7 …▲… …×… …◎… …▲…
※本命(◎),対抗(○),穴(▲),注意(×)

 1番人気の「ミポリンラビー」,2番人気の「キムタクビブロ」が抜けている。唯一,「バイオハザード」を本命に挙げた西坂は,「消去法でいくと,バイオハザードしか残らなかった」とか。「大きな変動は起こりそうにもない2002年のPC業界だが,バイオハザードとリンゴユキミダイフクには,期待させる何かがある」(西坂)と正論。

 ガチガチ予想の小林は,「今年のanan好感度アンケートの結果が気になる>ミポリンラビー。“これはいいものだ”LOOX。しかし岸辺一徳に追いつかれた脚力にやや疑問>キムタクビブロ」と独自の世界を展開。バイオハザードについては,「液晶一体型に進出も“鏡もち”に斬新さを奪われた“Wの悲劇”。反撃キボーン」と痛いところを突く。

【ブロードバンド馬レース】

馬名 展開 オッズ 中村 小林 西坂 芹沢
フレッツアタリマウス(5) 逃げ 1.3 …◎… …◎… …▲… …◎…
モンクアッカ(6) 先行 7.8 …○… …▲… …○… …▲…
イーセツゾク(7) 差し 8.1 …×… …×… …×… …▲…
ヒャクマンビービー(8) 逃げ 7.4 …▲… …○… …◎… …○…
※本命(◎),対抗(○),穴(▲),注意(×)

 「フレッツアタリマウス」 が断然の支持を集めいてる。「足腰が弱り始めている?」(小林),「慎重な性格が災いして出遅れる場面も見られる。ときに進路妨害の癖あり」(芹沢)などの指摘もあるが,堅いレースと言えるだろう。問題は,対抗。「ヒャクマンビービー」がわずかにリードか。

 ブロードバンド担当の芹沢は競馬予想らしく,「典型的な先行逃げ切り型だが,ときに大きく遅れて観客のヤジを浴びる場面も。夏から秋にかけて体調不良が噂されたが,12月の“デンワステークス”を制したのは大きい(IP電話参入のこと)」と評価する。ほかにも,「先行逃げ切りにミスすると痛いが,厩舎は整ってきた」(小林),「開通後のユーザー満足度は高い」(西坂)と期待する声がある。

 本命・対抗以外では,「モンクアッカはいち早く馬体を改造し,前走ソーネト記念(芝8メートル)を制した。昨年11月以降は息切れ気味も,軽視はできない。イーセツゾクは単騎マイペースに持ち込めるかがカギ。騎手(社長)の采配次第か」(芹沢),「早く自宅をサービスエリアにしてほしい>イーセツゾク」(西坂),「派手さはないが,馬主の力はあなどれない>モンクアッカ」(小林)となっている。

【ケータイ馬レース】

馬名 展開 オッズ 九条 小林 西坂 斉藤
ヒカルフォーマー(9) 逃げ 1.1 …▲… …×… …◎… …◎…
アサノイージー(10) 先行 3.6 …×… …◎… …○ …▲…
ワカナボーダー(11) 差し 3.9 …◎… …○… …×… …○…
シンキョクデキタヨ(12) 逃げ 11.2 …○… …▲… …▲… …×…
※本命(◎),対抗(○),穴(▲),注意(×)

 ケータイ馬レースは予想がわかれた。

 本命は「ヒカルフォーマー」。ケータイ担当記者の斉藤は「3Gの歩みは緩やかだが,iモードが快調。504iシリーズの投入で逃げきりか」と分析。西坂は「FOMAで3G先行。そのまま逃げ切り〜 ♪とらーべりんぐ」と,ヒカルフォーマーの1人旅を予想する。

 ただ,ヒカルフォーマーを本命に挙げなかった小林は,「スパムのしつこさに要注意。記者はメアドを30文字に変えた」と,迷惑メールが不安要素だと指摘。ケータイ担当の九条は,「この数年で結局当たったのはiモードだけ。その神通力もそろそろ陰り?」と厳しい。

 対抗は,「アサノイージー」,または「ワカナボーダー」だろう。

 アサノイージーに対しては,「お巡りさんを振り切るトヨエツの脚力に期待(少し古いかも)」(小林),「ココセコムは(収益面で)今のところ厳しいらしいが,3GサービスにcdmaOne設備が流用できるのはメリット大」(西坂)と期待が集まる。

 斉藤は「アサノイージー(cdmaOne)は,潜在能力は高いものの,生かし切れていない。車載向け,PDA内蔵に活路を見い出せるか? ワカナボーダーは,Vodafone厩舎に移ったことの影響が不透明だが,勢いは十分。写メール強化で万全の構えに」とワカナボーダーを推す。また九条は,「メールの遅延は止まらず,売れる端末も折りたたみ型だけ。しかし強力なマーケティングがすべてを制す」。ケータイ担当記者には,ワカナボーダーが人気だ。

 人気薄となった「シンキョクデキタヨ」だが,「“魔の3G”に手を出さず,お金をかけずに頑張れ!」(九条),「あえて攻めず,守りに。第3世代携帯電話が全滅すれば,復活の光が見える」(斉藤),「3Gへの設備投資がないという軽ハンデは見逃せない」(西坂)と意外に期待する声も多い。ケータイ馬レースは,3Gへの取り組みが勝負をわけそうだ。

 さて,それでは,いよいよレース本番。「予告編」でも書いたとおり,3レースともすべてガチンコで,編集部ではレース結果に影響を与えるような細工は一切していない。どのみち一寸先は闇のIT業界。恨みっこナシで,すべて“馬なり”である。

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