News 2002年1月22日 07:03 PM 更新

Xboxの「ねずみくす」は,「ハム太郎」を超える?

硬派な本格派ゲームが多いXbox用タイトルだが,ファーストタイトルである「ねずみくす」は,女性や子供を狙った珍しい作品だ。

 1月23日,Xbox用ファーストタイトル「ねずみくす」の完成記者会見が行われた。ねずみくすは,ねずみによるなわばり争いをテーマにしたアドベンチャーゲーム。主人公の「アポロ」を中心に,涙あり,笑いありのドラマが繰り広げられるという。開発元はメディア・ビジョン。発売日はXbox本体と同じ2月22日。価格は6800円だ。

 ねずみくすは,マイクロブランドで最初に投入される3タイトルのうちの1つ。マイクロソフトは,「どれがキラータイトルになるか分からない」とコメントしているものの,実は,このねずみくすに大きな期待を寄せているようだ。

 なにしろ,最初に壇上に現れたXbox事業部制作統括部の宮田敏幸制作部長が,ねずみくすのコスプレをしていたほどなのだから……。


 かなりエキセントリックな光景だが,宮田氏はプレゼンテーションのほうでも「ドタバタねずみアドベン“チュー”のねずみくすをよろしく!」とハッスル。プロモーションのためとはいえ,ずいぶんと体を張ったものだ(編集部注:アドベン“チュー”というのは,ねずみくすの正式なプロモーション用語らしい)。


続いてねずみくすの概要説明を行ったXbox事業部マーケティング企画部ねずみくすマーケティング担当の端麻衣子氏もコスプレ。でも,こっちのほうがずっと健全である

 なぜ,登場する担当者がことごとくコスプレしているかというと,マイクロソフトでは,ねずみくすの主人公であるアポロをプレイステーション2の「トロちゃん」のような,お茶目で可愛らしいキャラクターとして売り出すつもりのようなのだ(逆効果などと突っ込んではいけない)。

 実際,Xbox事業部制作統括部ねずみくす制作担当の金丸義勝氏は,「Xboxは18〜35歳くらいのコアユーザーを対象にしたタイトルが多いが,ねずみくすは家族みんなで楽しめる内容になっている。女の子や子供に人気が出たら嬉しい」とその狙いを説明する。

 さらにこの方針に従って,マイクロソフトではねずみくすのテーマソングとして,若年層に人気のアイドルグループであるFolder 5を起用することを決めた。


 記者会見で,宮田氏から「超レアモノ」というアポロのぬいぐるみをもらったFolder5のNATSUちゃん(前列右から2番目)は,「ふわふわしててすごくかわい〜」とご満悦。さらに,「実際にプレイしてみましたけど,自分が小さな動物になった気がしてすごく楽しかった」と大絶賛する。

 Xboxの優れた描画能力で描き出されるねずみくすのキャラクターたちは,リアル過ぎて(「ファーシェーダー」機能により,ねずみの毛の質感まで表現されている)女の子には受けないのではないかと心配していたのだが,どうやら杞憂だったようだ。もしかしたらトロちゃんどころか,「ハム太郎」並みの大ブレイクが期待できるかもしれない……。

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[中村琢磨, ITmedia]

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