News:っぽいかもしれない 2002年1月23日 10:06 PM 更新

っぽいかもしれない:「介護用パワーアシストスーツ」を見てきた(5)

 それから,足首が外側に開くようにしたい。いま,足首が左右に動かないから方向転換するのが大変なんです。バランスを崩したときに,さっと足が出せなきゃいけないし。

 また,背中もいまはまっすぐなんですが,これが猫背になれるようにしたい。介護の作業って,猫背になっているものが多いんです。それに (上腕を左右に開きながら) こういう肩の動きもサポートしないと。

 あと,音ですね。やはり患者さんは音に敏感になりますから,なるべく静かに。

こばやし:実用化のためには,着る人に合わせたサイズの調整ができなきゃいけないと思うのですが。

山本:寸法を計ってそれに合わせてってことになりますね。伸び縮みできるようにつくると,そこだけ (構造材が) 重なってきますよね。あんまりよくないですね,それは。

ヘイワード:特注ってことになりますか。

山本:お安くしたければ, (パーツごとに) サイズを何種類かつくって組み合わせってなるんじゃないでしょうか。これ,高い部品はなんにも使ってないんですよ。

こばやし:イージーオーダー方式ですね。そうやって,量産効果が出た場合にはいくらぐらいのものになるのでしょう。

山本:われわれはその計算がいちばん苦手なところなんですが,とにかく20万円にしようと思っているんです。

ヘイワード:石井さんはどうして山本研究室に入ったんですか?

石井:ロボットみたいなのをつくりたいっていうのと,人の役に立つものをつくりたいというのがあって,うちの大学でそういうところを探したら,ここになったんです。

というわけで,最後に記念撮影。左から山本先生,石井さん,長島さん,竹澤さん。

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