News | 2002年2月26日 11:59 AM 更新 |
Intel主催の開発者向け会議「Intel Developer Forum 2002 Spring」が,米国サンフランシスコで25日午後に開幕する。Intelは昨年来,本業である半導体ビジネスに回帰し,もっとも得意とするプロセッサと,今後の大きな成長が見込まれる通信機器向けチップに特化した戦略へと軌道修正を行っている。
今回のIDFはそうした背景に沿ったものとなっており,初日,CEOのCraig Barrett氏がエンタープライズ向け分野での基調講演を,2日目には通信分野担当の上級副社長,Sean Maloney氏がネットワーキング技術に関する基調講演を行う。さらに3日目には3GIO,次世代モバイルプロセッサのBanias,モバイルデバイス向けのPCAに関する講演を,それぞれの担当副社長が行い,最終日となる木曜日にはインテルラボの研究成果をPatrick Gelsinger氏が発表する。Gelsinger氏の講演では,最先端の半導体製造プロセス研究成果を披露する予定だ。
エンタープライズ分野ではItaniumとXeonプロセッサ,そしてHyper-Threadingテクノロジの詳細,Infini-Band向けソフトウェア,Webサービス開発の技術紹介と動向などが,デスクトップPCの分野では,3GIOに加えてDDR IIメモリのインテルプラットフォームへの実装について,解説が行われる。
モバイルPC分野は今年もっとも力を入れるモバイルPentium 4が話題の中心となるが,Baniasについてもより詳しい内容が明かされるという。通信,携帯電話の分野はXScaleが話題の中心。携帯電話向けのPCAを売り込む他,XScaleベースの次世代パケットプロセッサを紹介する見込み。
昨年までと比較すると,eビジネス系の話が少なくなった代わりに,Webサービスが新たな技術トラックとして加わるなど,市場の変化に対応して内容も少しづつ変化している。
なお,4月16〜18日には日本においてIDF/Japanが開催される予定だ。日本市場の特性に合わせて,クライアントPC,携帯電話,eビジネスなどの話題を中心にしたイベントになるという。
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