News 2002年3月11日 05:00 PM 更新

ソニー,バイオノートの新シリーズ「VX」発表

ソニーがバイオノートの新シリーズ「VX」を発表した。「デスクトップ・リプレイス(置換え)マシンとモバイルマシンの良さを兼ね備えている」(同社)という大画面液晶採用の薄型A4ノートPCだ。

 ソニーは3月11日,バイオノートの新シリーズ「VX」を発表した。VXシリーズ第1弾として「PCG-VX7/BD」を3月23日より発売する。価格はオープンだが,実売は25万円前後となる見込みだ。


バイオノートの新シリーズ「VX」

 VXシリーズのコンセプトは「“大画面の快適”と“モバイルの要素”を兼ね備えたベストソリューションノート」。

 用途や利用シーンに応じて多彩なバリエーションを持つバイオノートシリーズだが,GR/FX/QRのような「デスクトップ・リプレイス(置換え)」マシンと,505/SR/C1に代表される「モバイル」マシンという2つのカテゴリーに同シリーズを大別するとすれば「今回のVXは,両カテゴリーのちょうど中間的な位置に属するマシン」(同社)という。

 デスクトップ・リプレイスの機能としてVXが装備したのは,14.1型の大画面液晶ディスプレイだ。解像度はXGA(1024×768ピクセル)となっている。また,CPUには低電圧版モバイルPentium III/850MHzを採用。同社オリジナルとなるIntel 815EMチップセットとの組み合わせによって,デスクトップ並みの「高性能」とモバイルには必須の「長時間駆動」とを兼ね備えた。標準搭載のバッテリーで,約5.5時間の駆動が可能となっている。

 「持っていてかっこいい,お洒落なデザインを目指した」(同社)というボディは,312.8(幅)×33.1(高さ)×261.5(奥行き)ミリ,重さは約2キロ(バッテリー搭載時)とA4モバイルPCでは薄型・軽量に仕上がっている。特に最薄部では17.1ミリとなり,スペック以上に薄さと軽快感を感じさせるボディに仕上がっている。

 薄型ボディにハイスペックCPUを搭載するために,薄型ヒートパイプをアルミダイキャストに一体成型した独自の放熱機構を採用した。

 通信機能として,2.4GHz帯(802.11b準拠)のワイヤレスLANを本体に標準搭載した。ワイヤレス機能はスイッチでON/OFF可能なため,非通信時に素早く節電できるようになっている。

 オプティカルドライブは,外付けのiLink対応CD-RW/DVD-ROMドライブ(PCGA-CRWD1)を標準で付属。本体から電源を供給できる専用ケーブル対応コネクタを装備している。

 OSにはWindows XP Home Editionを採用。アプリケーションは,Office XP Personalがプリインストールされている。

 バイオVXの主な仕様は以下の通り。

モデル PCG-VX7/BD
CPU 低電圧版モバイルPentium III/850MHz
チップセット Intel 815EM
グラフィック チップセット内蔵(VRAM:最大11Mバイト)
メモリ 256Mバイト SDRAM(最大384Mバイト)
HDD 約30Gバイト
ドライブ 外付けiLink対応CD-RW/DVD-ROMドライブ(PCGA-CRWD1)付属
ディスプレイ 14.1型(XGA)TFTカラー液晶
通信機能 2.4GHz帯(802.11b準拠)無線LAN内蔵,100BASE-TX/10BASE-Tコネクタ×1,56kモデムポート×1
OS Windows XP Home Edition
アプリケーション Office XP Personal
サイズ 312.8(幅)×33.1(高さ:最薄部は17.1)×261.5(奥行き)ミリ
重さ 約2キロ(バッテリー搭載時)
実売価格 25万円前後
発売日 3月23日

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[西坂真人, ITmedia]

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