News | 2002年3月12日 03:00 PM 更新 |
ソニーマーケティングは3月12日,サイバーショットのコンパクトタイプ「Pシリーズ」の新製品として,シリーズ最上位機種となる4メガピクセル機「DSC-P9」と,光学3倍ズーム搭載3.2メガピクセル機「DSC-P71」,単焦点2メガピクセル機「DSC-P31」を発表した。
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サイバーショットPシリーズの新製品3機種 |
今回の新製品は,ハイスペック機からエントリー機まであるが,3機種共通で機能アップした点が多いのが特徴だ。
まず動画機能では,MPEGムービーに新しいHQXモードが加わった。これはHQの高画質で連続動画記録ができるというもの。これにより,320×240ピクセルの高画質モードでも,メモリースティックの容量を使い切るまで連続撮影が可能になった。128Mバイトのメモリーステックを使用した場合,HQXモードでは約5分40秒の動画が連続して記録できる。
また,「マルチ連続16枚撮影機能」を装備。1回のシャッターで連続した16枚の画像(320×240ピクセル)を記録し,16分割のシーンが1280×960ピクセルのJPEG画像1枚に記録される。撮影間隔は1/7.5,1/15,1/30秒の3種類から選べる。「ゴルフのスイングチェックなど早い動きを確認するのに便利」(同社)。
フォーカスシステムにも改良が加えられた。従来機種では測距点が1点だったのに対して今回の新製品では3点で測距する多点測距システム「マルチポイントAF」を採用した。「よりワイドなエリアでピント合わせが行え,フレーミングをやり直さなくてもピンぼけの少ない撮影ができる」(同社)。
そのほか,色ノイズを抑える「クリアカラーNR」,輝度ノイズを除去する「クリアルミナンスNR」という2つのノイズリダクション機能や,長時間露出時に生じるノイズを低減できる「NRスローシャッター」,画面を均等に分割して測光する「マルチパターン測光」,プリフラッシュ際王の新調光システムなど,サイバーショットのフラッグシップモデル「F707」に採用された高度なオート機能を採用した。
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Pシリーズ最上位機種となる「DSC-P9」(写真は試作機) |
Pシリーズのフラッグシップモデルとなる「DSC-P9」は,人気となっているP5の上位機種となる。昨年10月に発売されたP5は,同社の調査によると発売以来4カ月連続してランキング1位を記録している。
今回のP9は,高性能でコンパクトなP5のスタイルを受け継ぎながら,最上位機種としてさらなるハイスペック機能を搭載している。
初代のP1からP5へ移行したときにも大幅な小型化が図られたが,今回のP9ではさらにコンパクトボディを追求。サイズは114(幅)×51.5(高さ)×35.8(奥行き)ミリとなり,P5よりも高さで2.3ミリ,奥行きで0.4ミリ小型化した。重さも176.5グラム(本体のみ)とP5より8.5グラム軽くなっている。小型軽量ボディながら,有効400万画素の1/1.8型CCDを搭載し,沈胴式の光学3倍ズームレンズを採用した。
価格はオープンだが,実売は7万5000円前後となる見込み。4月25日より発売される。
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P5(左)と新しいP9(右)。さらに小型化が図られた |
主な仕様は以下の通り。
製品名 | DSC-P9 |
撮像素子(有効画素) | 1/1.8型CCD(400万画素) |
ズーム | 光学3倍/デジタル6倍 |
レンズ | 8〜24ミリ(35ミリカメラ換算で39〜117ミリ),F2.8〜5.6 |
フォーカス | マルチポイント/マクロ/オート |
ISO感度 | オート/100/200/400 |
液晶ディスプレイ | 1.5型液晶 |
記録メディア | メモリースティック(16Mバイトタイプ付属) |
電源 | インフォリチウム(NP-FC10) |
サイズ | 114(幅)×51.5(高さ)×35.8(奥行き)ミリ |
重さ | 176.5グラム(本体)/206グラム(撮影時) |
価格 | オープン(実売想定価格7万5000円前後) |
発売日 | 4月25日 |
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光学3倍・3.2メガピクセルの普及機「DSC-P71」 |
光学3倍ズーム搭載,有効320万画素CCD採用の普及機「DSC-P71」。ボディは,P7やP5/P3と比べるとやや大柄になっているが,同社によると,あえてこのサイズで投入したという。「初心者には,ある程度ボディサイズがあるほうが,手ブレ防止につながる」(同社)。
バッテリーは単3形のニッケル水素電池を2本使用し,最大2400枚の撮影が行える。価格はオープンだが,実売は5万円前後となる見込み。3月20日より発売される。
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バッテリーは単3形のニッケル水素電池を2本使用 |
主な仕様は以下の通り。
製品名 | DSC-P71 |
撮像素子(有効画素) | 1/1.8型CCD(320万画素) |
ズーム | 光学3倍/デジタル6倍 |
レンズ | 8〜24ミリ(35ミリカメラ換算で39〜117ミリ),F2.8〜5.6 |
フォーカス | マルチポイント/マクロ/オート |
ISO感度 | オート/100/200/400 |
液晶ディスプレイ | 1.5型液晶 |
記録メディア | メモリースティック(16Mバイトタイプ付属) |
電源 | 単3形ニッケル水素充電池×2 |
サイズ | 124.9(幅)×58(高さ)×43.6(奥行き)ミリ |
重さ | 226グラム(本体)/284グラム(撮影時) |
価格 | オープン(実売想定価格5万円前後) |
発売日 | 3月20日 |
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実売3万円前後のエントリー機「DSC-P31」 |
単焦点200万画素CCD搭載のエントリーモデル「DSC-P31」は,実売3万円前後ながら,HQX連続動画撮影やマルチ撮影,マルチポイントAF,ノイズリダクション機能など同社上位機種と同じ機能を搭載したコストパフォーマンスの高さが特徴となっている。
バッテリーは単3形のニッケル水素電池を2本使用し,最大3000枚の撮影が行える。3月20日より発売される。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | DSC-P31 |
撮像素子(有効画素) | 1/2.7型CCD(200万画素) |
ズーム | 光学なし/デジタル3倍 |
レンズ | 5ミリ(35ミリカメラ換算で33ミリ),F2.8 |
フォーカス | マルチポイント/マクロ/オート |
ISO感度 | オート/100/200/400 |
液晶ディスプレイ | 1.6型液晶 |
記録メディア | メモリースティック(8Mバイトタイプ付属) |
電源 | 単3形ニッケル水素充電池×2 |
サイズ | 106(幅)×58(高さ)×39.5(奥行き)ミリ |
重さ | 約173グラム(本体)/約231グラム(撮影時) |
価格 | オープン(実売想定価格3万円前後) |
発売日 | 3月20日 |
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