News | 2002年4月4日 09:54 PM 更新 |
インターネット関連調査会社のイーシー リサーチ(ECR)が4月4日に公表した調査報告によれば,2002年国内PC市場は第1〜2四半期が対前年で約4〜10%のマイナス成長,第3〜4四半期にかけては,コンシューマー市場の伸びに牽引され,対前年で10%を超えるプラス成長が見込まれている。
ECRの予測によると,2002年第2四半期(4〜6月)のPC出荷台数は389万7000台で,前年同期比で4.3%減。コンシューマー市場は同2.2%増と堅調だが,企業市場が同10.7%減とマイナスになるのが響いている。
第3四半期(7〜9月)には,コンシューマー市場が同32.2%増,企業市場も同0.2%増とプラスに転じ,全体では同14.3%増になる見込み。出荷台数ベースでは321万2000台と予想している。
「2002年第1四半期から,コンシューマー市場には回復の兆しが見られるようになったが,ビジネス市場の落ち込みが大きく市場全体ではマイナス成長となった。ただ,第3四半期になれば大企業を中心としてビジネス向けの需要が回復し,プラス成長が期待できる」(ECR)。
またECRとマーケティング調査会社のGfK Japanが4月4日に発表した調査報告によると,2002年第2四半期(4〜6月)にPCの購入を考えているユーザーが候補に挙げているPCメーカーは,企業市場ではデルコンピュータが,コンシューマー市場ではソニーが最も多かった。
ソニーは,前回調査時から2.4ポイント減らしたものの2期連続でトップの座を守った。また,前回は5.2%で4位だったNECが,ほぼ2倍の10.4%の支持を獲得し,2位にランクアップしている。一方,企業市場ではデルの強さが目立つ。前回調査では0.9ポイント差に迫っていた富士通を引き離し,頭一つ抜け出た。また,こちらでもNECが,日本アイ・ビー・エムを逆転する伸びを見せている。
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