News | 2002年4月8日 01:00 PM 更新 |
コンパックコンピュータは4月8日,デスクトップPC「Evo Desktop D300 STシリーズ」を発表した。4月中旬から順次出荷を開始する。価格はCeleronモデルが9万4800円から,Pentium 4モデルが11万8000円からとなっている。
今回のD300 STシリーズは,従来の日本独自モデルの反省点を考慮し,Compaqのワールドワイド規模の部品調達力を生かした製品作りが特徴となっている。
Deskpro ECシリーズやPresario 3500などで日本独自モデルを展開してきた同社だが,独自モデルは日本だけの限定製品となってしまうため,他製品との在庫の共有化ができず,大量調達のメリットを受けにくかった。「むしろ,マザーボードやきょう体は専用設計という“独自のフォームファクタ”になってしまうため,コストアップにもつながってしまう。Compaqのワールドワイドレベルの部品調達力やSCM機能を,十分に生かしきれていなかった」(同社)。
新製品で大きく見直されたのが“きょう体”だ。「メンテナンス性や将来への継続性を重視し,最小サイズを追求したものではない」(同社)というボディは,サイズが99(幅)×420(奥行き)×324(高さ)ミリとなっている。同社のEvo Desktop D500 USシリーズや日本ヒューレット・パッカードのhp e-pc 42,東芝のEQUIUM S5020といった省スペースデスクトップPCと比べると,一回りほど大きい。しかしこれは,業界標準規格「MicroATX」のマザーボードが入ることを前提とした“意図的な大きさ”だ。「特定の製品専用シャーシだけでなく,基本設計として今後2〜3年にわたって使えるような汎用性に優れたきょう体をめざした」(同社)。
この新きょう体には,取り外し可能なスイング式のドライブベイが装備されている。4本のピンをスリットに収めるだけという,ネジやクリップ,ヒンジなどを使わないシンプルな構造となっており,配線を外すだけでベイ全体をワンタッチで取り外すことが可能だ。「省スペースHDDやメモリの増設やドライブ交換,メンテナンス時の作業性を向上させるほか,構造がシンプルなだけに低コスト化,高品質化を図れる」(同社)。
また,きょう体の中の冷却効率を高めた「空冷デザイン」の採用によって,CPUはPentium 4/2GHzまでをサポート。そのほか,拡張スロットとしてAGP(ロープロファイル)が1スロット用意されており,PCI(ロープロファイル)も3スロットあるなど,省スペース型ながら拡張性の高い設計となっている。
BTOモデルとして,Pentium 4搭載タイプが5モデル(11万8000〜16万8000円),Celeron搭載タイプが2モデル(9万4800円,11万4800円)が発売される。また,ユーザーの要望に合わせて製品を構成できるCTOモデルも用意。CPU/メモリ/HDD/オプティカルドライブ/グラフィックボード/OSなどの選択が行える。
代表的なモデルの主な仕様は以下の通り
製品名 | モデルC1.3/128/20/P2 | モデルP1.6/128/20/P2 |
CPU | Celeron/1.3GHz | Pentium 4/1.6GHz |
チップセット | i815E | i845 |
メモリ | 128MバイトDIMM(最大512Mバイト) | 128MバイトDIMM(最大1.5Gバイト) |
HDD | 20Gバイト | |
ドライブ | CD-ROMドライブ(最大48倍速) | |
グラフィック | チップセット内蔵 | NVIDIA Vanta(16Mバイト,AGP) |
ディスプレイ | なし | |
OS | Windows 2000/XP Professionalセレクタブル | |
インタフェース | USB×2,シリアル×2,パラレル×1,LAN×1 | |
サイズ | 99(幅)×420(奥行き)×324(高さ)ミリ | |
重量 | 約8キロ | |
価格 | 9万4800円 | 11万8000円 |
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