News | 2002年4月8日 08:59 PM 更新 |
先週,注目を集めたニュースはコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のWebサーバダウン事件関連。それにMicrosoftとUnisysの“反UNIXキャンペーン”関連記事だった。
この反UNIXを謳ったキャンペーンだが,実はWebサイトがUNIXベースで運営されていたり,突如アクセス不能になったり,終いにはパロディサイトまで登場したりと,ちょっとした騒ぎになってしまっている。まあ,Microsoftにしてみれば,こんなのいつものことだろうが,巻き添えを食らった(?)Unisysはちょっとカワイソウかも。
ところで,先週金曜日に掲載された「っぽいかもしれない:走るAIBOには歴史がある」の記事に補足したいことがある。この中で紹介された走るAIBOの映像についてだ。
おそらく,この映像を見た人の多くが“恐い”と感じたはず。何しろ,金属の固まりがかなりの勢いでダッシュして来るのだから。小さな子どもがぶつかれば怪我することは避けられないのではと思えるスピードだ。これを見ると,AIBOが走っている姿には感動を覚えつつも,一方で,「商品化はかなり難しいだろうな」などと現実的になってしまう。
何しろ,ソニーデジタルクリーチャーズラボが現在開発中の2足歩行ロボット「SDR-4X」の最重要課題の1つが“安全性”だというぐらいだ。当然,走るロボットとなれば,歩行ロボットとは比較できないほど,安全性にかけなければならない労力は大きくなるはず。その道のりの険しさは容易に想像がつく。
もっとも,商品化については現時点で全く触れられていないので,実際にはどうなるかは分からない。ただ,ソニーデジタルクリーチャーズラボの山本隆司氏が「今のAIBOは不自然,あんな歩き方をする犬はいない」と話しているだけに,AIBOの開発が,本物の犬のように歩ける(もしくは走れる)ようにしようという方向に進んでいるのは間違いないだろう。
それと,あの日以来,気になっていたのだが,Running AIBOは歩けるのだろうか?
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