News:ニュース速報 2002年5月4日 11:26 AM 更新

Flash特許侵害評決の「実質的影響なし」とMacromedia

 Adobeから起こされた特許訴訟で,陪審がAdobe側の主張を認めたことを受けて(昨日の記事参照),Macromediaが「実質的影響はない」と説明するプレスリリースを発行した。連邦地裁陪審は2日,MacromediaのFlashプレーヤーがAdobeの特許を侵害したというAdobe側の主張を認めた。だがMacromediaによると,このことが同社の財務状況や市場でのリーダーシップに影響を与えることはない見通しだという。「Adobeがこの分野で戦う道を選んだことは残念であり,誤りだと当社は信じている。最終的にこの訴訟から影響を受けるのは当社の顧客だ。しかしそれでも当社は,自分たちが技術革新を遂げる権利と自社のポジションを守っていかなければならない」と同社会長兼CEOのRob Burgess氏。この訴訟はAdobeが2000年8月に起こしたものだが,Macromediaは同年9月に同じ裁判所でAdobeを反訴しており,こちらの裁判は週明けに始まる。またMacromediaは2001年10月には別の裁判所でAdobeを特許侵害で逆提訴している。Macromediaのプレスリリースは「Adobe対Macromediaの訴訟で最初の陪審評決が出た」という見出しになっており,両社間の係争において今回の判断が唯一の結論ではない点を強調したい意向がうかがえる。

[ITmedia]