News:ニュース速報 | 2002年5月10日 07:25 PM 更新 |
情報処理振興事業協会(IPA)セキュリティセンターは5月10日、4月のウイルス届出情報をまとめた。「Klez」の亜種が続々と出現、届出件数は3カ月ぶりに2000件を突破した。
4月の届出件数は2012件(3月は1460件)。ただし、実害率は3月の10.5%から6.7%に減少した。
特にKlezの亜種が猛威を振るい、Klezの届出件数は1148件と非常に高い水準となった。Klezの亜種は、感染した本人のメールアドレスではなく、PCに保存されたアドレスをランダムに選択してウイルスメールを送信するため、本当の感染者に注意できない点がやっかいだ。
またウイルスメールにPC内のWord/Excel/テキストファイルなども同時に添付するため、秘密情報が外部に漏洩する危険性もある。さらにネットワーク上でも感染を広げるため、IPAはCドライブ全体にパスワードなしでアクセスできるような「安易な共有設定をしないように」と警告している。
なお、Klezの届出件数は増加しているが、実害率は5.7%と届出全体の割合に比べ低い数値となっている。
IPAは、メールソフトを悪用するウイルスには非常に多くの種類があり、見た目だけではウイルスかどうかを判断することが難しいことから「怪しいメールはアンチウイルスソフトで検査するように」と注意を呼びかけている。
ウイルス別の届出件数は、W32/Klez(1148件)、「W32/Badtrans」(224件)、「W32/Fbound」(130件)、「W32/Hybris」(97件)、「W32/Magistr」(83件)となっている。
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