News:ニュース速報 | 2002年5月16日 05:29 PM 更新 |
NECは5月16日、DRAMを除く半導体事業を分社する再編策を発表した。11月をめどに新会社を設立、高付加価値なシステムLSIに集中した半導体専業会社としてスタートする。またカラーTFT液晶とカラーPDP事業もそれぞれ分社する。
半導体新会社の事業領域はシステムLSIと個別半導体、化合物デバイス。売上高約7000億円、従業員約2万5000人規模のロジック半導体専業会社として再出発する。早期の株式公開を目指し、NECは公開時に70%程度を保有する予定という。DRAM事業は日立との合弁会社であるエルピーダメモリを維持する。
またカラーTFT液晶事業は10月1日をめどに分社。中国上海広電とのTFT合弁会社への技術協力や要素技術開発、産業用製品に集中する。売上規模は約700億円、従業員は約1500人。現在の生産拠点であるNEC鹿児島の液晶部門とNEC秋田を新会社の子会社とする。
PDP事業は、NEC本体とNEC鹿児島の担当部門を統合、10月1日をめどに分社して新会社を設立。売上規模は約600億円、従業員は約900人。100%子会社としてスタートするが、将来は株式公開も視野に入れる。
このほか、基板事業を凸版印刷との合弁会社に統合、カーエレクトロニクス事業は本田技研のグループ会社に譲渡することが決まっている。
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