News 2002年5月17日 11:59 PM 更新

PCで本当にやせられる?――ネットワークステッパーで“走って”みました

専用のステッパーを使って、PCの画面上をジョギングできるPC用ジョギングシミュレーションソフト「バーチャルフィットネスクラブ ネットワークステッパー」。この“体験型バーチャルマシン”を使って“ハワイ”を走ってみた

 トワイライトエクスプレスが先日発表したPC用ジョギングシミュレーションソフト「バーチャルフィットネスクラブ ネットワークステッパー」は、専用のステッパーを使って、PCの画面上をジョギングできるという“体験型バーチャルマシン”。6月8日発売予定で、専用ステッパーとソフトがセットになった価格は1万5800円だ。


専用ステッパーでPCの画面上をジョギングできる

 実は同社は昨年4月に、専用ステッパーが使えるプレイステーション用ダイエットシミュレーションゲーム「ハッピーダイエット」を発売。近年のダイエットブームに乗じてか、同社のヒット商品になっているという。最近は、TVの通販番組やオンラインショッピングなどにも登場しているので、ご存知の読者も多いのではないだろうか。

 今回のネットワークステッパーは、Windows 98/2000/Me/XPに対応したジョギングシミュレーションソフトに、USB接続の専用ステッパーをセットにしたもの。「プレイステーション用を発売してから、PCでもステッパーと連動したシミュレーションをやりたいという声があり、開発に着手した」(同社)。

 同社の広報いわく「これはゲームじゃありません。PCを使った世界初(?)の“バーチャルジョギングシミュレーション&フィットネスマシン”なんです。ゲーム専門メディアよりも、ぜひITニュース専門サイトのZDNetさんで取り上げてもらいたいんです」とのこと。

 「それなら、ぜひレビューさせてください」と、最近めっきり運動不足となっている筆者が軽い気持ちで答えたところ、翌週には大きな箱が届いた。

意外と大きなステッパーにびっくり

 梱包を開けてみると、両手で抱えないと持てないほど大きなステッパーが中から出てきた。このステッパーのサイズは、同社によるとゲーム用とほぼ同じサイズ(340×510×205ミリ、重さ7キロ)とのこと。実物を手に持ってみると、ズッシリと重い。確かに、この上に乗ってランニングの動作をするわけだから、耐久性を考えるとこのようにしっかりしたものとなるのだろう。いろいろ調べてみると、運動器具として販売されている“本物(リアル)”のステッパーも、ほぼ同じサイズ・重さのものが多い。中には、細部の作りまでネットワークステッパーそっくりなものもある。これらは4000〜8000円ぐらいで売られているので、ジョギングソフトとPC対応のステッパーがセットになって1万5800円という価格設定は妥当な線といえそうだ。


ズッシリとした重さで、“本物”のステッパーと同じ作り

 ステッパーには、ハンドコントローラとUSBケーブルが装備されている。1.5メートルほどのUSBケーブルは本体に直付けされているため、PCに近い場所で使えない場合はUSB延長ケーブルを利用するなど注意が必要だ。


ステッパーには、ハンドコントローラとUSBケーブルが装備

 ゲーム中の操作は全てハンドコントローラだけで行える。これを手に持って走るのだが、走行中の操作は左右の方向転換ぐらいだ。そのせいか、15個もボタンがあるにもかかわらず、ボタン名など何も記載されていない。実際に多用するのは一番下の十字配置されたカーソルボタンと中央右部の決定ボタン、左上部のキャンセルボタンぐらい。中には機能が割り振られていないダミーのボタンもある。最初は不思議に思ったが、しばらく眺めているうちに謎が解けた。これはプレイステーションのコントローラボタンをそのまま載せただけなのだ。


15個のボタンが付いたハンドコントローラ

 ソフトの動作条件は、Pentium III 300MHz以上のCPU、96Mバイトのメモリ、200Mバイト以上のHDD、800×600ピクセル(ハイカラー16ビット)以上の表示システム、Direct X 8.0に対応したDirect 3D互換グラフィックカード(ビデオメモリ16Mバイト以上)。最近のPCなら軽くクリアできるスペックだ。

ナメてかかると、とんでもないことに…

 さっそく、走ってみた。実は始める前までは「踏み下ろすだけのステッパーなんて、本当のランニングじゃないし、たいした運動にもならないのでは」と思っていたが、これが大間違い。まず、苦戦するのがステッパーの使い方。踏み下ろしの際の負荷が思った以上にキツいのだ。ステッパーを裏返してみると、大きなショックアブソーバーが装備されている。しかし、どこを探しても負荷を調節するシステムがない。


裏には大きなショックアブソーバーが……

 それでも、なんとか走っているうちにコツをつかめてきた。ステッパーを下まで踏み込もうとすると、太モモがパンパンになるような負荷がかかるが、軽やかなステップを踏むようにすると、それほど負荷を感じずに走ることができる。そう、まさにジョギングのように走ればよいのだ。このあたりは、非常によくできていると感心した。

 またソフトの内容も、ゲーム性よりもジョギングという運動を忠実に再現することに力を入れており、しっかりスポーツできる点が興味深い。例えば、目標距離・時間を決めて走るトレーニングモードでは、走行距離を最大99.9キロまで0.1キロ単位で選べるのだが、デフォルトの設定では1キロを4分、10キロを46分、フルマラソン(約42.2キロ)は3時間14分で走らなければいけない。


トレーニングモードでは、最大99.9キロまで0.1キロ単位で選べる

 もちろん、この目標タイムは個人のペースに合わせて変更できるのだが、ここでも「ゲーム上で走る距離なんてあてにならない」とナメてかかって大失敗。軽い気持ちで10キロに設定してしまい、いきなり延々1時間近く走るハメになってしまった。完走後、汗だくになって放心状態になったのは言うまでもない。

走るときは、本当にジョギングをするような準備が必要

 このように、ネットワークステッパーは、ナメてかかるととんでもないことになる。本当にジョギングするような心構えと準備で、臨まなければいけない。服装はもちろんトレーニングウェアで、足にはジョギングシューズを履くことが望ましい。

 ソフトは“常夏の島ハワイ”が舞台となっており、有名な「ワイキキビーチ」やティファニーやルイ・ヴィトンなど高級ショップが建ち並ぶ「カラカウア通り」などがジョギングコースに選べる。つまり、走りながら観光気分も楽しめるという一石二鳥の設定となっているのだ。

 目標距離・時間を決めてトレーナーと一緒にジョギングする「トレーニングモード」、チェックポイントを順番通りに通過して順位を競う「マラソンモード」があり、走行画面に現れるキャラクタも個性豊かな5人(男性3、女性2)から選べるなど、ユーザーに飽きさせない作りとなっている。また、過去の走行データはカレンダー表示やグラフになってチェックできる。


走行画面。常夏のハワイを観光気分で走れる

 今回のレビューでは触れなかったが、新製品の売りの1つにネットワーク接続機能がある。インターネット網を通じて、世界中のユーザーと一緒にジョギングすることができるのだ。また、自分の走行順位をランキング形式で確認できたり、走行距離がマイレージとなって特典が得られる「マイレージポイントサービス」、ステッパーを使った「ミニゲーム」などが楽しめる。

 これから訪れる梅雨のシーズン、このネットワークステッパーで“家の中で気軽に楽しくジョギング”を行い、ひきしまった体で夏を迎えたいものだ。

関連リンク
▼ トワイライトエクスプレス
▼ 製品紹介

[西坂真人, ITmedia]

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