News:ニュース速報 | 2002年5月21日 02:48 PM 更新 |
KDDIとKDDI研究所、シスコシステムズは5月21日、第3世代携帯電話ネットワークと無線LANなど、異なる無線ネットワークを移動してもデータ通信を継続的に利用する実証実験に成功したと発表した。
実験では、KDDIのCDMA2000 1xと同1xEV-DOでカバーしたエリアに、シスコがIEEE 802.11b準拠の無線LANホットスポットを設置。自動車内に携帯電話端末と無線LAN端末をシスコ製車載用ルータで接続、PCやIPカメラでデータ通信を利用した。
(1)車内PCからのリクエストによるコンテンツ(地図、動画・音楽、メール)のダウンロード、(2)車内IPカメラと遠隔地のモバイル端末とのTV電話──を検証したところ、自動車が異なるネットワークを移動する場合でも途切れることなくシームレスにワイヤレス通信が可能なことを確認したという。
KDDIなどによると、3G端末と無線LAN端末をモバイルルータで結び、移動環境下でもIP通信を継続することに成功したのは世界で初めてとしている。
今後はアプリケーションに応じたネットワークの効果的な選択や、固定網との融合に向けて技術的な検証を進める。自動車関連など幅広い業界との連携を視野に入れ、商用化を目指すとしている。
成果は、同日開幕した「ビジネスショウ2002TOKYO」(東京ビッグサイト)のKDDIブースで披露する。
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