News 2002年5月30日 07:20 PM 更新

新型MURAMASAは無線LAN内蔵

シャープの薄型ノートPC「Mebius MURAMASA」の新製品として、無線LAN内蔵モデルが登場した。シャープでは今後、ホームサーバ製品の事業化も検討する予定だとい

 シャープは5月30日、薄型ノートPC「Mebius MURAMASA」シリーズの新製品2機種4モデルと、A4オールインワンノートPC「Mebius」シリーズの新製品2機種3モデルを発表した。6月15日から順次発売する。価格はすべてオープンプライス。


第2世代MURAMASAの「PC-MT2-H1W」

 MURAMASAでは新たに、IEEE 802.11bの無線LANを内蔵した「PC-MT2-H1W」(実売予想価格は25万円前後)が登場した。CPUは低電圧版モバイルPentium III-M/866MHzを搭載。256Mバイトメモリ、40GバイトHDD、12.1型ブラックTFT液晶ディスプレイ(1024×768ピクセル/約1677万色表示)を備えている。無線LANを含まない「PC-MT2-H1H」(同24万円前後)も用意した。なおデザイン面では若干の変更が加えられたものの、最薄部で16.6ミリというスペックはそのままだ。

 「ホットスポットサービスの充実という現状を踏まえ、無線LAN搭載製品のラインアップを広げていく。今後、ホームサーバー製品の事業化も検討する予定だ」(シャープ)。

 また、新型MURAMASAは、メモリをユーザーが自分で交換できるようになった。「ユーザーから特に要望が多かった」(シャープ)機能で、マウスパッドを外すと、メモリスロットが露出する仕組みになっている。これにより、最大で256Mバイトのメモリを搭載できるようになった。

 また、MURAMASAのコンボドライブ内蔵版として展開している「PC-MV1-C1F」(同27万円前後)、ならびに「PC-MV1-C1E」(同23万円前後)も基本機能を強化。C1Fは、モバイルPentium III-M/1GHz、256Mバイトメモリ、40GバイトHDDを、C1EはモバイルCeleron/1GHz、256Mバイトメモリ、30GバイトHDDを搭載した。液晶ディスプレイは両モデルとも12.1型低反射ブラックTFT液晶(1024×768ピクセル/約1677万色表示)。

 このほか、A4オールインワンノートPC「Mebius」には、CPUにデスクトップ用のPentium 4/2A GHzを搭載する「PC-GP2-C1W」(同29万円前後)、「PC-GP2-C1M」(同28万円前後)が登場した。C1Wは無線LAN機能を内蔵する。チップセットはSiS650を採用し、両モデルとも256MバイトDDR SDRAM、40GバイトHDD、15型液晶ディスプレイ(1024×768ピクセル/約1677万色表示)を備えている。 またエントリーモデルの「PC-CB1-C7」(同16万円前後)もラインアップ。モバイルDuron/900MHz、128Mバイトメモリ、30GバイトHDD、12.1型液晶ディスプレイ(1024×768ピクセル/約1677万色表示)を搭載した。


最薄部25.4ミリのPC-MV1シリーズ(左)とA4オールインワンタイプのPC-GP2シリーズ

 またシャープでは、昨年11月よりスタートした「Mebiusアップグレードサービス」に、7月上旬より「大容量ハードディスク交換」「英語キーボード交換」のメニューを追加する。さらに、新モデルのPC-MT2-H1/PC-MV1-C1E/PC-GP2-C1Mを対象とした無線LAN増設サービスや、PC-MT2シリーズの本体色変更メニューなどの新サービスも検討しているという。

 シャープでは、ノートPCのラインアップを、デスクトップの代替となるA4オールインワンタイプと、MURAMASAのようなモバイルタイプの2種類をラインアップしている。MURAMASAの中でも、MT2が機能を絞り込んだモバイル向け、コンボドライブを搭載するMV1が、モバイル用途でもスペックを重視した製品という位置付けになっているが、同社によれば、今後、MURAMASAシリーズの第3のラインアップとして、さらに小型・軽量の「コンパクトモバイルPC」が登場する可能性もあるようだ。

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▼ Mebius MURAMASAニュースリリース
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[中村琢磨, ITmedia]

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